さくさく読書日記-家族八景


タバコ部屋の読書ボーイズに薦められた本。

NHKでドラマ化もされてたようです。


お手伝いさんの七瀬は生まれながらに人の心を全て

読み取ってしまうというテレパシーを持っている。

彼女はひとつの家に長くは勤めず、短期間に転々と

勤め先を変えている。

それは、ひとつのところに長くいてしまうと、テレパシーについて

周りの人に気づかれてしまうのを恐れているから・・・。

移り住んだ八軒の住人の心にふと忍び寄り、

マイホームの虚偽を抉り出す・・・。


筒井康隆さんといえば、私の中では「時をかける少女」が一番に思い浮かびます。

SF系の作品が多い・・・と思ってましたが、この本、テレパシーが主体になってはいるものの、

すごくドロドロした人間ドラマって感じでした。

筒井康隆さんの本、中学生くらいのときに一時期ハマったことがありますが、

なんか、このトシでSF小説ってあんまり読む気がしなくて、

この本を薦められたときも、半信半疑だったんですが、

「人間の心のドロドロした部分をすごくよく描いていて面白い!!」とのことで・・・。

その通りでした。

普段、自分も相手と話しつつも心の中では密かに毒づいてたり、そんなことって

よくありますが、そういう人間の心のドロッとした部分がリアルに描かれてて、

ちょっと怖かったです。

この本、「七瀬三部作」として、あと2冊出てるらしいです。

そちらも読んでみたいです。

思いがけず面白い本でした!!