ダンナがパチンコでフィーバーになってしまったので、
それを待つ間本を読んでいよう・・・と、パチンコ屋のそばにある
本屋さんへ入って本をさがしていたら、この本が目に付きました。
前から気になってて。
迷わず購入。
14年前に起こった地下鉄サリン事件の関係者62人にインタビューを重ね、
村上春樹さんが書き下ろしたノンフィクション。
14年前、私は24歳で前職のアパレル会社で働いていました。
会社から家まで徒歩10分ほど。朝10時が始業時間なので、
9時45分に家を出れば間に合うんです。
で、朝、支度をしながらテレビのワイドショーを見ていて、
地下鉄でなにやら事故が起こったらしい・・・ということを知ったんです。
でも、自分は電車通勤ではないし、会社の人たちも、事故が起こったくらいの
時間に電車に乗ってる人はいなそうかな?と思いつつ、
出勤したのを覚えてます。
会社では常にJ-WAVEが流れてるのですが、その日は、
その地下鉄の事故のニュースが繰り返し流れてた記憶があります。
案の定、会社の人でこの事故に巻き込まれた人はいませんでしたが、
事故の影響で電車が動かなくなって遅れてきた人はいたように思います。
家でテレビを見ていたときは、支度しながらだったので、ちゃんと事故についての
情報を得ていたわけではないんですが、会社に行ってからラジオを聞いてると、
なんだかいろんな電車で同時間帯に同じような事故が起こってる・・・とのこと。
なんか、おかしいね・・・と、先輩たちと話していて、たまたまミニテレビを会社に
置いていた先輩がそれをつけたところ、テレビはもうどこの局も
このニュースばかり。
でも、とりあえず、休み明けの午前中はいろいろ忙しかったので、
仕事をしました。
お昼休みに入ったお蕎麦屋さんでテレビを見たら、さらに被害が広がってる模様。
そして、どうやらサリンによるテロだということも報道してたように思います。
松本サリン事件がその前に起きていて、なんとなくサリンという言葉は
知ってました。それが兵器にもなりうる有毒性のものだということもなんとなく
知ってたんですが、まさかそれがそんなに遠くない場所でばらまかれてるなんて、
すごく怖いなー・・・と思った記憶があります。
この年って、年明けすぐに阪神大震災があって、そして、3月にこの事件。
なんだかイヤな年だな・・・って思ったことを覚えてます。
以上、私が覚えている地下鉄サリン事件当日の記憶。
なんでこんなこと書いたかというと、けっこうこの日のことを鮮明に覚えていること、
私が寝ぼけつつのんきに会社に行く支度をしているその頃、
そんなに遠くない場所で多くの人が苦しんでた・・・というのがなんとなく衝撃的で・・・。
この本を読みながら、自分はあのときどうしてたっけ?なんて思ったもので・・・。
この本、最初のインパクト、かなり強いです。
事件から9ケ月後くらいからだんだん関係者へのインタビューを始めたらしいのですが、
とにかくその内容が生々しい。
最初に登場する人のインタビューを読んだとき、パチンコ屋で読んでるにも関わらず、
涙が出そうになりました。
でも、だんだんそれが麻痺してきちゃう。最初の衝撃が大きすぎたからかなぁ?
当時、毎日のように報道番組を見ていたはずなのに、私はほんの一部しか
知らなかったんだなぁ・・・と思いました。
小伝馬町のことはあんまりよく知らなかったし・・・。
オウムは本当に許せないです。
事件に関係のない私でも、この本を読んでて、改めて怒りを感じました。
被害に遭った人たちは、いつもの、何の変哲もない月曜日の朝だったはずなのに、
一生忘れたくても忘れられない一日になってしまったわけですよね・・・。
でも、全てのことが明らかになって、オウムの仕業だってのもわかったとき、
私は特に驚きはしませんでした。まぁ、その前からオウムがやったんだろうという
報道はすごくされてたのもあるんですが・・・。
実家のある静岡に、オウムの本部があったんです。
富士宮市というところ。
よく、その頃、週末実家に帰って、静岡の友達と、富士宮の奥にある、
人工のスキー場に行ってたんです。
なので、そのときに、その前を車で通ることもよくあったのですが、
道を歩いている信者らしき人たちがけっこういたんです。
頭に妙なものをつけながら・・・なんか、普通に歩いているだけなのに、
異様な、底知れぬ怖さを感じた覚えがあります。目を合わせちゃいけない・・・みたいな。
なんていうんだろう、目が違うというか・・・だから、なんとなくオウムが
やったこと・・・というのがわかったとき納得したような覚えがあります。
この本を書いて、事件を風化させてはいけない・・・と思った村上春樹さんはすごいなって
思います。
そして、インタビューに答えた人々も・・・。
14年経った今、改めて事件の悲惨さを知りました。
普段あまり電車に乗ることはないのですが、これから地下鉄に乗るたびに、
この本のことをふと思い出してしまいそうです・・・。