ぼくのピアノコンチェルト


前に借りたDVDの予告に入ってたこの映画。
気になってたんです。スイス映画だって。初挑戦。
何語なんだろう?とか、素朴な疑問を抱きつつ・・・。


初めて買ったおもちゃのピアノでいきなり「ハッピーバースデー」を弾きこなし、
周りを驚かせたヴィトス。
IQは高すぎて計測不能、いわゆる「神童」として親や周りの期待を一心に浴びる。
幼稚園に行っても、先生を「先生」と呼ばず、地球温暖化について語ったり、
お遊戯そっちのけで辞書を読みふける有様。
母親はそんな彼に少しでも高い教育をつけようと、必死になる。
12歳で高校に行き、それでも物足りず、高校卒業試験を受けようとしてたある日、
ベランダから転落してしまう。幸い、大事には至らず、無事だったのだが、
知能は普通の子供に戻ってしまう。
母親の期待から逃れ、今までオトナとして扱われていたヴィトスは、
友達と自転車で遊んだり、毎週のようにおじいちゃんと過ごし、
普通の子供として過ごす楽しさを知る・・・。


いい映画でしたー。天才ピアノ少年のお話・・・というので、ちょっと堅いかなって
思ってたんですが・・・。
類まれなる才能を持って生まれてしまったヴィトス。
大人から見たら、うらやましいし、もっともっとその才能を伸ばしてあげたい・・・と思ってしまいますが、
子供本人にしたら、普通の子供と同じようになりたい・・・って思ってしまうのは
当然だと思います。だって、完全に他の子から浮いちゃうんだもん。
ヴィトスは、彼の母親があまりにも教育熱心なのに子供ながらに辟易して、
ある日、ベランダから飛び降りてその衝撃で、同じ年の子供と同じ知能指数の
普通の子供になってしまうことを思いつきます。
そうして「普通の子供」に戻った彼は、同じ年の友達と自転車に乗ったり、
週末はおじいちゃんの家ですごしたり・・・「普通の子供」の楽しさを知ることになります。
でも、ピアノが大好きな彼は、ピアノを弾きたくてウズウズします。
そこでおじいちゃんにだけ秘密を打ち明け、おじいちゃんの家でピアノを弾くんです。
天才の苦悩・・・ってカッコいいですが、子供なのに子供扱いしてもらえないって、
子供にとってはかなりきついことなんだと思います。
子供の頃は、「早く大人になりたい」なんて、一度は思ったもんですが、
それは自分が子供として扱われているからであり、最初から大人と同じ扱いを受けたら、
そう思うのは当たり前です。
大胆な方法で「普通の子供」になってしまったのですが、おじいちゃんの死や、
お父さんの会社の倒産など、いろいろな荒波にもまれて、元の天才少年へと
戻っていきます。


ヴィトスを演じている男の子は、テオ・ゲオルギューというピアニストだそうです。
実際に、9歳にして天才ピアニストと呼ばれ、ヨーロッパ各国で演奏を行ってるそうです。
リアルなキャスティングです。
ラストのオーケストラをバックに、彼が引くピアノは見ものです。
きっと、彼も幼い頃から天才の名をほしいままにしてきているのでしょうから、
ヴィトスが抱える苦悩もリアルに表現できちゃってるんでしょうねー。
初めてのスイス映画、意外と面白かったです!!

いろいろなクラシックの名曲がたくさん流れるのも心地よかったです。