いまさらなんですが、本屋さんで本を選んでたら、
急にこれが読みたくなって1巻だけ購入してしまいました。
面白くて一気に読んでしまい、2巻を求めて再度本屋さんに行ったところ、
あいにく在庫切れ。その足で図書館に行き、2巻~4巻まで一気に
借りてしまいました。
物語の主人公は、小説家の木戸孝之介。極道小説が大ヒットし、
押しも押されぬ作家先生。
しかし、彼は幼い頃母親に捨てられ、心に深い傷を持つ。
父親は、経営していたメリヤス工場の女工と再婚し、
その継母がちょっぴりグズで不細工なため、
孝之介はことあるごとに暴力を振るう・・・。
そんな孝之介の叔父は、極道の世界では有名人。
その叔父が、ある日突然、リゾートホテルの経営を始める。
叔父とはなるべく付き合わないようにしてきた孝之介だが、
興味半分でそのホテルへ泊まりに行く・・・。
ヤクザな叔父様が、とても素敵に書かれてて、全体的にヤクザの登場が
あるにもかかわらず、まったく血なまぐささを感じないお話です。
逆に、古きよきヤクザの、義理人情に厚い姿を描いていて、
こんなホテルがあったら私も行ってみたい!!なーんて思ってしまいます。
このホテルに来るお客さんは、たとえば、刑務所でのおつとめを終えられた方や、
これから刑務所におつとめに入る方、はたまた、熟年離婚を試みる妻が申し込んだ、
フルムーン旅行カップルや、都会の生活に疲れてしまった看護婦さんなどなど。
そのスジの方から、一癖も二癖もあるカタギの方まで幅広いのですが、
みなさん、ホテルから帰るときは身も心もすっきりとして、帰っていきます。
ホテルのホスピタリティがそれだけ行き届いている・・・ということなのです。
不器用だけど心温まる接客(外国人の仲居さんなども多し)、極上のお料理・・・。
そして、疲れた体をほぐしてくれる最高の温泉・・・まさに理想の温泉宿。
お迎えの車が、街宣車というのがちょっぴり難点ですが・・・。
浅田次郎さんの作品は、以前、「地下鉄(メトロ)に乗って」を読んだことがありますが、
あのお話も面白かったですが、この本のほうが一気に読めてしまいました。
今、「蒼穹の昴」に手を出そうかどうか悩んでいるところ・・・面白いらしいのですが、
中国の歴史、疎いからなぁ・・・悩むところです。
「プリズンホテル」は、ドラマ化もされてるそうです。DVD出てたら借りてみたいです。
どうも、本だと、ホテルのロビーの悪趣味な装飾が想像できないんですよね・・・。
それをちょっと見てみたいです。