公開時から気になってた映画です。
主人公は病に倒れ、全身麻痺で体の自由が奪われるのですが、
唯一動かせる左目を使って原作を書かれたそうです。
映画公開時、ニュース23で、この病気の特集をやっていて、
本当に珍しい病気なんだけど、日本人にもこの病気と闘っている人が
いるんだそうです。
・・・病院のベッドで目が覚めたジャン=ドーは、自分が
何週間も昏睡状態だったことと、体がまったく動かず、
唯一動かせるのは左目だけだということを知る。
ジャン=ドーは、雑誌「ELLE」の編集長であり、3人の子供の父親だった。
彼は、言語療法士の導きにより、目の瞬きによって意思を伝えることを
学ぶ。
やがて彼は、目のまばたきだけで自伝を書き始める。
そのとき、彼の記憶と想像力は動かない体から蝶のように飛び立った・・・。
タイトルの「潜水服」は、動かない体を、「蝶」は、そんな状況の中にあっても、
自由な彼の思考や想像力を現していて、それがたびたび映画の中でも
表現されてます。
本当に、主人公の状況は絶望的。私だったら、絶望して、きっと意志を伝えることすら
諦めてしまうと思う・・・。
でも、この主人公はとても前向きで、そんな状況の中でも、生きる希望を見出そうとします。
そして、それを支える周りの人々もすばらしい!!
なんか、ここまで書くと重い闘病生活の奮闘記・・・とも取れてしまいますが、
決してそんなことはなく、部屋のカーテンのゆれひとつにも詩情があふれてる感じがします。
私、映画を見るのにあまり映像の美しさとかって気になりませんが、この映画はとても
美しかったです。
殺風景なはずの病室が、ステキな部屋に見えてしまうから不思議。
そして、潜水服を着て海の中で静止してしまってる映像や、
花から花へと蜜を求めて移る蝶の映像もとてもきれい・・・。
この映画の監督は、画家でもあるそうなので、色彩の美しさや、
映像の美しさのセンスがいいのかもしれません。
派手な演出などは一切ないですが、とても落ち着いていて安心してみることが
できました。
あまり期待して借りたわけではないのですが、主人公の前向きさと、
映像の美しさに感動した一作でした。
