4月にうちの部署に入社した同僚S。
淡々と仕事をこなし、普段もとてもおとなしい女の子なのですが、
実はとてもコメディが好きらしく・・・この間、映画の話で盛り上がって、
この映画を勧められました。
フレンチ・コメディ。
早速TSUTAYAで借りてみました。
コンドーム工場で働くピニョンは、存在感の無い、透明人間のような男。
妻とは離婚し、愛する息子は自分に無関心。
ある日、人員削減の一環で、ピニョンのリストラが噂される。
絶望した彼は、家のベランダから飛び降りて自殺しようとするが、
隣に住む老人に止められる。
そして、老人に事情を話すと、「クビにならない方法がある」と持ちかけられる。
それは、ピニョンはゲイだと触れ回ること。
コンドーム工場であるゆえに、ゲイのピニョンをクビにすると、ゲイの人々から
反感を買うから、クビにはできなくなる・・・という理由で・・・。
気が進まないピニョンだが、この方法は大成功。
ピニョンのクビは撤回され、社内が急にピニョンに注目し始める。
ゲイ嫌いで、ピニョンのことも嫌っていた、人事部長のサンティニは、
ゲイであるピニョンにイヤな態度をとると、今度は自分がリストラの対象になるのでは・・・
と不安を抱き、急にピニョンに優しくなる・・・。
・・・面白かった!!!
この映画、何も気にせずに薦められるままに借りてみましたが、
いざ見てみると、キャストが豪華!!
以前見て、哀愁漂うおじさまたちにシビれてしまった映画、「あるいは裏切りという名の犬」の、
主役二人がコメディに出てるではありませんか!!
ダニエル・オートゥイユが、目立たない男だけど、ゲイと噂される主人公ピニョンを、
ジェラール・ドパルデューが、差別主義者の人事部長サンティニを、コミカルに演じています。
本当に、あのシブさ満々のおじさまたち???ってくらい、同じ俳優さんとは思えません。
特にゲイ嫌いなサンティニが、ピニョンを気に掛けているうちに、自分がゲイっぽくなってしまうという、
その微妙な心の変化を面白く、でもとても上手に演じていて、さすが!!って思いました。
噂って、一人歩きしちゃって怖いですよね。でも、主人公のピニョンは、
ゲイだという噂が一人歩きしてしまったことで、周りが彼を見る目を変え、
なにかと注目されることにより、彼自身が微妙に変化していきます。
ピニョン自身は、老人のアドバイスもあり、ゲイという噂が立っても、
演技することなく、いつもどおり過ごすのですが、周りが、「そういえば、彼って
ゲイだと思ってたわ・・・。」みたいな、噂に惑わされてそんなことを言う人も出てきます。
ちょっぴり困惑しちゃうピニョンですが、コンドームの帽子を被ってゲイの
パレードに参加して注目を集めたり、いろんな人から注目されて、
気に掛けてもらうことで、ネガティブな性格からポジティブな性格に変化していきます。
自分の意見に耳を貸す人がいないから・・・って思いこんで、
何も言わず、聞かず・・・な人生だったのが、自分の意見を人に主張できるように
なっていく様はとても爽快でした。特に、別れた奥さんのことをいつまでも、
思い続けてた彼が、久しぶりに奥さんと会って、ハタと、「本当にイヤな女だ」と
気づき、本人にそれを伝える場面は本当にスカッとします。
「本当にイヤな女だ」と気づいた自分がうれしい・・・と。
フレンチ・コメディは、いいですね。
ハリウッドのコメディより私はずっと好きかもです。
いやいや、それにしても、この映画を見てから、
「あるいは裏切りという名の犬」を見てたら、コンドームの帽子を
かぶってるダニエル・オートゥイユや、気弱な目のジェラール・ドパルデューを
思い起こしてクスクスしちゃったかもしれないんで、
この映画を後から見てよかったー!!
本当に、元気の出る映画でした。これ、かなりオススメです。
余談ですが、この映画の舞台になる、コンドーム工場、
実は日本企業(相模ゴム工業)の工場が使われてるんですって。
なんか、何気にそんなところで日本が関わっててちょっとうれしい。
工場もオフィスも、内装はセットだとは思うけど、フランスっぽくオシャレで、
「こんなオフィスで働きたい!!」って思ってしまいました。
この場を借りて、同僚S、面白い映画を教えてくれてありがとう!!
