昨日、残業したのですが、なんか疲れ果ててたみたいで、
いつもはどんなに眠くても、疲れてても、お風呂には必ず入って
寝ていたんですが、昨日はもうクタクタすぎて、そんなのどーでもいーや!!って
思って、まさにバタンキュー状態。
・・・で、深く眠れたのか、今朝はちょっと遅めですが、10時くらいに
すっきり目覚めて・・・お風呂に入って、ボケッとテレビを見てたら、
お昼くらいから「蝉しぐれ」の映画バージョンを放送してて、
ついつい見入ってしまいました。
前にドラマバージョンのDVDを見て、けっこう感動したのに、最後の最後が
DVDの不調で見られず・・・今日はちゃーんと最後まで見ました。
時代劇ニガテだけど、「武士の一分」も、この「蝉しぐれ」も、じんわりとした
感動が心に残り、藤沢周平さん原作のものは見れるかも・・・と思ってたところ、
引き続き、テレビで新作映画「山桜」のPRをやっていて・・・。
これまた原作が藤沢周平さん。しかも、「時雨みち」という文庫本の中の、
わずか20ページの短編を映画化したそうで・・・20ページなら、読めるかも・・・と
思い、貸本屋さんに行ったらあったので早速借りてみました。
若くして不幸な結婚を二度も経験してしまった野江。
一度目は、夫と死別。二度目は夫や姑に、出戻りの嫁と蔑まれている。
耐え忍ぶ日々を送るある日、墓参りの帰り道、いつもと違う野道を通ると、
山桜が咲いていて、その美しさに目を奪われる。
一枝手折ろうと枝に手を伸ばすが、遠くから見ていたときには、地面からそんなに
遠くないところに咲いているように見えた枝に、爪先立っても手が届かない。
そのとき、頭上から「手折って進ぜよう。」と、男の声が・・・。
その人こそ、野江が一度目の夫に死なれて、二度目の縁談を持ち掛けられたことのある、
手塚弥一郎であった・・・。
映画のPRを見てしまってたので、野江は田中麗奈さん、弥一郎はヒガシというイメージで
読み進めてしまいました。
恥ずかしながら、私、時代小説を読みきった(といっても、20ページだけど・・・)のは、
初めて。でも、この物語を読んで、藤沢作品なら読めるかも・・・という自信が沸いて来ました。
この物語、本当に短いお話ですが、取り返しのつかない人生を選んでしまった野江の、
耐え忍んだ末の、光明をつかむ姿に胸を打たれます。
藤沢さんの作品は、「耐える」人が多いですね。
その、耐える姿の清廉さや潔さが感動を呼ぶんですよねー。
なんか、クサクサしてる心が洗われる感じがしました。
まさに、「珠玉の短編」だと思います。
映画も見たいな。この短い小説をどうやって映画にしているのかにも
興味があります。
