この映画、去年の暮れ、ちょうどジョン・レノンの命日あたりに公開されてたもの。
見たかったんですが、いつものように、劇場で見逃してしまい、DVDで・・・。
1980年12月6日、ニューヨークを訪れたマーク・デイヴィット・チャップマン。
彼は、ジョン・レノンファンであり、「ライ麦畑でつかまえて」を愛読書としている。
そんな彼が向かったのは、ジョンが住むダコタ・ハウス。
ジョンを殺そうという目的を抱いていた彼は、ニューヨークに来て3日目の朝、
「今日が実行の日だ」と確信する・・・。
・・・前日見た、「俺たちフィギュアスケーター」とは正反対の、重くて、
どーーーんとなる内容。
正直、本当にちょっとイヤな気持ちになりました。
私が、ビートルズのファンであるからかもしれませんが、
この映画を作った人は、この映画で何を言いたかったんだろう?
ジョン・レノンを殺した犯人の人となりと、なぜ彼がジョンを殺したのかを描きたかったのかな?
なんか、私には、単純に自分のことしか考えてない、勝手な男にしか
思えませんでした。
孤独で寂しい人だったのかもしれないけど、自己満足の為に、
人を殺すなんて、ありえないし、許せない。
犯人の愛読書として「ライ麦畑でつかまえて」がたびたび登場します。
私、恥ずかしながら読んだことないんですが(なにぶん、海外文学ニガテでして・・・。)、
この映画は、その本に基づいて作られてる場面が多いようで、
本を読んだことある人にはわかりやすいのかもしれません。
映画のタイトルも、「ライ麦畑でつかまえて」が26章で成り立っているから、
27章ということらしい・・・。
犯人は、ニューヨークに来てから、ジョンの最後のアルバムになる、
「Double Fantasy」を購入します。
でも、ホテル滞在だったので、たぶんそのアルバムを一度も聴くことなく、
ジョン殺害に至ります。そのアルバムにサインしてもらって殺そうと、
殺すきっかけの道具にしようとたくらみます。
きっと、アルバムを聴いてたら、殺害することはなかったんじゃないかなぁ?なんて
思ったりもしましたが・・・。
複雑な幼少の家庭環境や、いろいろ問題を抱えてた人だったようですが、
それゆえにビートルズの曲に依存しちゃったのかもしれないけど、
ビートルズの曲は自分のために作られたものだ・・・とか思ってしまっている・・・。
ファンとしてはありえないことではないのですが・・・殺しちゃダメでしょ?って思っちゃう。
映画に描かれていた理由らしきものは、「ライ麦畑でつかまえて」に傾倒し、
その中に書かれてる(らしい)、”偽善者は殺せ”というフレーズに共感。
で、『イマジン』で”想像してごらん。財産などない世界を”と歌っているのに、
莫大な財産を手にしているジョンは、偽善者だから殺さなきゃ!!ってことのようで・・・。
はぁぁ・・・本当に、呆れちゃいます。そんな理由で殺しちゃったなんて!!!
今年の初め、前職の上司がNYに旅行に行き、そのときにダコタハウスの
写真を撮って送ってくれましたが(ブログにもUPしてます)、
そのときは、「この建物の前でジョンが・・・」って思って複雑な気持ちになりましたが、
この映画を見て、改めてその写真を見て、「この前に犯人が3日間もいたんだ・・・」と、
また新たに複雑な気持ちになりました。
ジョンを殺してしまった罪は大きいです。
でも、この犯人は、その罪の重さを誇りにしてるっぽくて、
ファンとしては許せないものがあります。
・・・なんか、ちょっと後味悪い映画でした・・・。
知らなくてもいいことを知ってしまったような・・・この映画に描かれてることが
全てじゃないと思うけど・・・複雑です。
最後に、こんな写真 見つけちゃいました。
ジョンが、犯人に頼まれてサインしてる写真。
そして、ちらっと犯人も写ってます。
このすぐあと、ジョンは帰らぬ人に・・・。
ちょっとショッキングな写真です・・・。
