これ、ずっと読みたかったんです。
貸本屋さんで借りて一気読みしちゃいました。
終戦後、「辺境の人」に置き忘れられた幼子。
この子は村の若夫婦に引き取られ、
長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、
「赤朽葉家の千里眼奥様」と呼ばれるようになる。
これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。
・・・千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。
高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る現代史を背景に、
鳥取の旧家に生きる3代の女たち、そして彼女たちを取り巻く製鉄一族の姿の物語・・・。
桜庭さんってやっぱりすごい!!
この本、パラパラっとめくると、すごい字数なんですよ・・・。
一瞬、それにひるんでしまいましたが、読み始めたら、面白くて
一気に読んじゃいました。
「私の男」のときと同じ。濃密な、息苦しくなっちゃいそうな空気感。
赤朽葉家の三代の女性の生きざまを、地方都市の産業の繁栄と衰退、
その時代折々の風俗や、人々の気持ちや生活の移り変わりを
うまくマッチさせています。
私はたぶん年が近いのは、第二部の主人公、赤朽葉毛毬さんかな・・・。
中学の頃、こういうヤンキーの先輩いたなぁ・・・なんて思いながら読んでました。
食いしん坊な私が心惹かれたのは、物語によく登場する「ぷくぷく茶」。
山陰地方独特なものなのでしょうか?飲んでみたい・・・。
タイトルから、なんとなく重い話かな・・・って思って読み始めましたが、
重いけど読んだあとはなんだか爽快!!なお話でした。
