感動作でした!!
私、海外文学は苦手なんです。
カタカナ弱いから、まず登場人物が覚えられない。
今まで読破した海外文学は、自慢じゃないですが、「ダヴィンチコード」だけ。
この本は、このブログにもたまに登場いただいている、
会社のA先輩が「絶対にいいから読んでみて!!」と、貸して下さったのですが、
海外文学だからなぁ・・・と、実はちょっと後ろ向きな感じだったんです。
でも、登場人物も多くないし、きっと大丈夫という、A先輩の言葉を信じて、
お貸しいただいてからけっこう時間が経ってましたが、意を決して読み始めてみました。
・・・1970年代のアフガニスタン、首都カブール。
アミールとハッサンは、同じ乳母の乳を飲み、兄弟のように育った。
アミールは裕福な家の息子で、ハッサンは、その召使の息子という関係。
ハッサンは、ハザラ人という人種で、差別の対象にもなっている。
二人は、凧上げをしたり、家の裏の丘の木に登ったり・・・毎日楽しく遊んで暮らしていた。
アフガニスタンの子供たちの恒例行事である凧合戦の日、
子供たちは、二人一組で糸巻きと糸の操作を分担して、巧みに糸を操り、他の凧の糸を切るのを競っていた。
町中の人が勝敗に熱狂するこの凧揚げで、アミールとハッサンは見事に優勝する。
最後まで残った相手の凧を拾うのが、優勝者としての最大の誇り。
ハッサンは、急いで相手の凧を拾いに行く。
・・・が、そこで、普段からハザラ人を嫌っている、アセフに襲われてしまう。
アミールはこの現場を目撃するが、恐怖で何もできず、ただ陰から黙って見ているだけだった。
そして、この事件をきっかけに二人の間に距離ができてしまい、
かつ、1979年にソ連によるアフガニスタン侵攻が始まり、アミールは父とともにアメリカに亡命する・・・。
私、恥ずかしながらアフガニスタンがどの辺にあるのかすらわかってなく、
グーグルアースで調べちゃいましたよ・・・。
カブールというのは、よくニュースで耳にする都市名だな・・・とは思ってたんですが、
なにぶん、その辺の地理歴史に疎くて・・・。
この本で過酷な状況をまざまざと感じました。
ソ連が侵攻してくるまでは本当に、平和で穏やかな日々だったんですね・・・。
平和ボケしている私には本を読んでいてもソ連侵攻後の過酷な日常が想像はできるんだけど、
イマイチリアルじゃないというか・・・それでも、家のすぐそばで銃撃戦が行われたり、
突然爆発が起こったり・・・怖いとは思うんですが・・・やはり遠い世界の出来事というイメージ。
ソ連侵攻後のアフガニスタンの事情、民族、宗教などに加え、
主人公の贖罪がテーマになってて、特に宗教については、
よくわからないことも多いのですが、それでもさくさく読めてしまうほど、面白いお話になってます。
今まで、アフガニスタンについてのニュースなど耳にしても、
どこがどの国なのかすらわからず、大変な状況なんだな・・・とは思いつつも、
やはり、遠いどこかの国で起こってる出来事としか受け止められませんでしたが、
これからはちょっと身近な出来事として受け止めることができそうです。
主人公のアミールは、後半、ハッサンへの贖罪もあり、
タリバンに捕らえられている彼の息子を命がけで救いに行きます。
すごい勇気。
そのタリバンのリーダー格の男が、幼い日、ハッサンを襲った、
幼馴染のアセフだったのです。
なんという運命のいたずら・・・アミールとハッサンが疎遠になってしまったのは、
アセフがハッサンを襲ったことに端を発してます。
そのこともあってか、アミールは死を覚悟でアセフに立ち向かいます。
長年悔やんでも悔やみきれなかったハッサンへの裏切り・・・。
息子を救い出し、アセフに立ち向かったことで償われたかに思われたのですが、
今度は息子を引き取るのにさまざまな困難に襲われます。
最後まで「どうなっちゃうのかな?」という気持ちで読んでしまいました。
・・・実は、私、このブログをここまで書くのに10日もかかってしまってます。
さくさく読めた本でしたが、いざ感想を書くとなると、とても難しい・・・。
宗教や文化の違いを感じたままに書くのって本当に本当に難しいことなんだ・・・と、
初めて思いました。
難しいことはわからないし、きちんと文章にできないのですが、でも、わからないながらも、
人の優しさとか、そういうことに国境は関係ないんだな・・・と思いました。
普段、平和な日本でボケーっと暮らしている私ですが、
この本を読んで、同じ世界のどこかでは今も悲惨で過酷な状況に
身を置いてる人がたくさんいるんだ・・・と改めて考えさせられました。
うまく感想書けなくてすみません・・・でも、心に響くものが確かにありました!!
この場を借りて、A先輩、この本を薦めてくださり、本当にありがとうございました!!
