芥川賞受賞作。
「乳と卵」・・・タイトルから妄想したのは、
”牛乳と卵”(食べ物系の小説?)とか、
”乳(いわゆる、おっぱい)と卵子”(女性がテーマの小説?)とか。
あらすじをまったく知らずに読もうとしたので、
内容がまったくつかめてなく、そしてこのインパクトのあるタイトル・・・。
わくわくしながら読み始めました。
豊胸手術を受けるため、大阪から東京へやってきた母親と、
一言も話すことを拒否し、筆談で意思を伝達する娘。
親子は、上京中、母親の妹の家に滞在する。
3人の女性の3日間のお話。
・・・読み終わった直後の感想は、「句読点が少なくて疲れる本」。
作者本人も「句読点のつけ方がよくわからない」と仰ってるそうで、
本当に句読点があまりない、ある意味斬新な文体となってます。
慣れないと、疲れちゃう。
そして、ほとんど大阪弁で書かれており、句読点が普通にあれば
よかったんだと思うんですが、句読点のない大阪弁・・・。
でも、セリフなんかはとても面白くて、たとえば、ヘンな話ですが、
豊胸手術を真剣に考えている母親は、妹に、自分が子供を産んでからの
おっぱいの悲惨さを淡々と語る場面があるのですが、
〈オレオの今はまだましで、最強の時はアメチェ色、知ってる?アメリカンチェリーな〉
〈乳首部だけで余裕でペットボトルの口くらい〉
・・・とてもユニークな表現だけど、想像できちゃいませんか?
○○部・・・っていう表現がけっこう多くて、それはツボに入りました。
まぁ、乳首部に関しては「本当かなぁ?」なんて思ったりもしますが・・・。
一方、彼女の娘・緑子は、だんだんと体が女性らしくなっていき、そろそろ初潮を迎えようと
していることに抵抗を感じます。
胸が大きくなってくるのもイヤ・・・なので、手術してまで胸を大きくしたい母親に
疑問と怒りを感じています。
読んでて、自分のときってどうだったかなぁ?って考えてしまいましたが、
あまり記憶がなく・・・でも、それなりに不安みたいなものを感じていたような気もします。
緑子の気持はわからなくはないけど、そこまで悩むほどのことかなぁ?なんて思ったり。
でも、大人にはなんてことなくても、子供には本当に大きな壁なんでしょうね・・・。
この本、微妙なそういう女性の心理がよーくわかる人にはきっと面白いんだと思います。
私は・・・たぶん、読んですぐに「読みにくい本」って思ってしまったので、
イマイチな感じで読み進めてしまったため、そんなに面白いとは思いませんでした。
芥川賞受賞作、以前も挑戦してイマイチな感想だったんですが、
私には芥川賞は合わないのかな?どちらかというと、直木賞受賞作の方が
読みやすかったりします・・・。
