リトル・チルドレン



去年のアカデミー賞で、3部門にノミネートされてました。
主演女優賞、助演男優賞、脚本賞・・・。
惜しくも受賞は逃しましたが、納得の作品でした。


物語は、ボストン郊外の静かな街に、幼児に対する性犯罪で服役していた男
ロニーが保釈され、街に戻ってくるところから始まる。
主人公サラは、エリートの夫と3歳の娘ルーシーと何不自由ない暮らしを
しているが、夫とも娘とも「わかりあえない」と、悲観的な毎日を送っていた。
公園で子供を遊ばせる主婦の輪の中にも入って行けず、プライドの高いサラは、
彼女たちの低俗な話題にはついていけないと思っている。
大学で文学を学び、博士号取得も考えたことのある教養人。
プライドの高さはそこからきている・・・。
いつもイライラを顔に出し、子供にもそれが伝わってしまっている・・・。
そんなある日、イケメン主夫ブラッドが公園に現れる。
たちまち色めきたつ主婦たち・・・公園でのサラの大胆な行動が
きっかけで、二人はお互いを意識しあうようになる・・・。
一方のブラッドは、ドキュメンタリー制作作家の美人妻キャシーと
かわいい息子に囲まれ、幸せに暮らしている・・・かのように見える。
だが、司法試験に2回も失敗し、現在はキャシーに養ってもらってる有様。
雑誌ひとつ買うにも、文句を言われている始末。
そんな妻へのコンプレックスが、脱力感や虚無感につながっている・・・。
そして、ロニーは、「子供を守る会」の主催者で元警官のラリーから
執拗な嫌がらせを受け、ロニーを溺愛している母親が身を呈して守っている。
母親は、彼を恋愛によって変えようと、新聞の恋人募集欄に応募したり、
とにかく息子を変えようと必死。
でも、母の願いは届かず・・・。
さらに、嫌がらせをしているラリーも、家族が崩壊。警官時代に、
過失で子供を撃ってしまい、死なせてしまうという痛手を負っている。
ひとつの街に住む、さまざまな事情を抱えた人々のさまざまな問題を
描いている・・・。


先週、仕事がらみでとても子供な人に遭遇しました。
けっこう、その子供っぷりが衝撃的で、その衝撃が強く残ってたこの週末。
タイミングがいいというか、なんというか・・・この映画は、
オトナになりきれないオトナを描いていて、私のその背景もあわせて、
とてもリアルに観ちゃいました。
リアルな分だけ、観たあとぐったりしちゃいましたが・・・。
私も、トシばっかり取って、中身は中学生くらいからまったく成長してない・・・と、
日々思い、反省してますが・・・。
この映画に出てくる人々は、自分を取り囲む状況に満足できず、
現実から逃げようとしたり、誰かに頼りきりになったり、他人に嫌がらせをして
鬱憤を晴らそうとしたり・・・。
そんな人々が、ラストは、自分なりにコドモな部分に気付いていきます。
特に、性犯罪を犯したラリーの最後はとても衝撃的!!!
彼のお母さんが彼に宛てた手紙はとても短いのですが、
それには涙が出てしまいました。


私が遭遇した子供な人は、いつかこの映画の登場人物のように
気付くときがくるのかな???と思いつつ、
自分の子供な部分もいろいろ思い起こしつつ、「大人」の定義って
なんだろう???と、珍しく考えてしまいました。