「きいろいゾウ」、「さくら」に続いて西加奈子さん3冊目。
「通天閣」って、大阪のシンボルのようなイメージ。
大阪行ったことないんですが・・・。
だからこそ、東京タワーのようなイメージが強くて、
大阪=通天閣って思ってしまいます。
この通天閣をどう描いているんだろう?って思いながら読んでみました。
・・・が、しょっぱなっから暗すぎる!!!
主人公は、希望を失った工場で働く中年男と、
失恋したスナックで働く女・・・もう、ここからして暗い・・・。
二人の暗い日常を淡々と描き、最後、通天閣で起こる事件で
二人の運命を変えることになるのですが・・・。
ちょっと、本当に暗すぎて、実は2週間前に読み始めたんだけど、
やっと読み終えた感じ。
そこまで読みにくいなら、途中で挫折するかと思いきや、
そこはさすが西さん!!二人を囲む人々が個性的でユニークな人ばかり。
表現も面白いので、ちょっとずつ読み進めることができました・・・。
なんかねー、失恋した女の子がスナックで働き始めた理由が、
彼の心を取り戻したいからってのも私はちょっといただけなかった・・・。
彼女の元カレは、アメリカに留学しちゃうんですが、
留学した時点ではまだ付き合ってたんです。
最初は遠距離恋愛をしてた二人・・・それまでは同棲をしていて、
いつも一緒にいたので、遠距離恋愛に耐えられず、
わざとスナックでバイトを始めて、それを彼に告げます。
スナックでバイトしてるという状況に同情して、
ひょっとして戻ってきてくれるかも・・・という期待を抱いて・・・。
なんか、私、こういうタイプの人、一番ニガテかも・・・と思いながら
読み進めました。
全体の8割がこの二人の暗い日常で、最後2割がちょっと希望が
持てるように書かれてます。
なので、決して後味は悪くはないのですが、それを打ち消すくらい、
二人の暗さが印象に残ります。
・・・というわけで、さくさく読むことができず、あまりイメージも
よくなく終わってしまいました・・・。
結局、通天閣は二人にちょっぴり希望を持たせる象徴っぽかったので、
やはり大阪のシンボルなのかなぁ???
