同僚Mに薦められて読んでみました。
新規の作家さんの本はあまり読まないので、
手にとってはみたものの、まったく期待せず・・・。
気軽な気持で読み始めてみました。
「ムコさん」と「ツマ」は夫婦。
「ムコさん」は、”無辜歩(むこ あゆむ)”という名前で、
「ツマ」は、”妻利愛子”という名前。それで、お互いを、
「ムコさん」、「ツマ」と呼んでいる。
小説家のムコさんは、背中に大きな鳥のタトゥーがあり、
ツマは、家の周りに生息する動物や植物と話しができるという
特殊な能力を持っている。
二人は、東京で出会い、ムコさんの祖父母が住んでた田舎の家で
暮らしている。近所のアレチさん夫妻や、登校拒否児の大地くんはじめ、
野良犬の”カンユさん”や、そのほか、いろいろな人や生き物に囲まれて、
穏やかに日々を過ごしている。
でも、あるとき、ムコさん宛の1通の手紙がもとで、二人の穏やかな生活に
異変が起こる・・・。
・・・ちょっと時間がかかってしまったけど、面白かったです。
いいお話でした。西加奈子さんの他の作品も読みたくなりました。
次は「通天閣」にチャレンジしようと思ってます。
私のツボに入ったのは、ユニークなネーミング・・・。
野良犬の”カンユさん”は、あるとき、誰かのイタズラで頭に肝油ドロップの缶をかぶされて、
それをムコさんとツマで取ってあげたことが由来。
妻鹿(めが)さんちの飼い犬の”メガデス”は、初めて会ったとき、
「妻鹿(めが)です」という妻鹿さんの自己紹介が印象的だったから勝手につけた名前。
二人を取り巻く人々との会話ややりとりも面白い!!
隣の家のアレチさんは、いつも、ズボンのチャックを”ぼっかり”開けているし・・・。
登校拒否になってしまったため、一時的におばあちゃんの家にやってきていた大地くんは、
小学生なのに、ドキッとするほどオトナっぽいし。
魅力的な人々に囲まれて、とても幸せいっぱいに暮らしていた二人・・・。
前半は、そんな二人の日常が、日記形式っぽくどちらかの視点で
描かれています。
・・・が、前半の穏やかさとは裏腹に、後半はぐぐっと重い展開に・・・。
後半が重くて、なかなか読み進めることができなかったんですが、
読み終わったあとは、心が温かくなります。
朝ごはんや、夜ごはんの描写もとても美味しそう・・・。
これは、瀬尾まいこさんの作品に通じるところがあります。
私、やっぱり食べ物につられちゃうんだな・・・食い意地張ってる・・・。
だから、なかなか痩せられないんだわ・・・。
でもでも、何気ないトーストがとっても美味しそうに思えるような
描き方してます。
この本の中で話しの展開の軸になっている、「きいろいゾウ」という
童話は、実際、西加奈子さん作で絵本になってるようです。
こちらもちょっと見てみたいです・・・。
この場を借りて、同僚M、いい本を薦めてくれて
ありがとう!!!