クワイエットルームにようこそ


読書家の先輩にいただいた本。

松尾スズキさんといえば、「大人計画」でも有名な俳優さん。

小説書くなんてちっとも知りませんでしたが、この作品で

芥川賞候補になったらしいです・・・。びっくり!!


恋人との別れ話から、薬を過剰摂取してしまった主人公の明日香。

意識を失っているうちに、精神病院の閉鎖病棟に強制入院させられてしまう。

自分は「正常」なのか、「異常」なのか・・・。
絶望の淵に立たされながらも、他の患者との関わりが

面白おかしく描かれている・・・。

「正常」と「異常」の狭間で揺れ動く明日香が、「着地するべき正しい場所」へと

戻っていく、絶望と再生の物語・・・。


・・・これ、映画化されるんですね。

クドカンも俳優さんとして出演してるらしい・・・見たい!!

精神病院って、自分とは縁のないところだと思ってましたが、

日常のちょっとはみだした行動から深くかかわることになりかねないのだと、

この小説を読んで怖くなりました。

でも、明日香の目を通して、(本当は深刻なんだろうけど)ユニークな

患者さんが登場して、とても面白いです。

芥川賞候補になったというので、とてもお堅い文学だと思ってましたが、

「え?これが芥川賞候補?」ってくらい、くだけてます。

芥川賞、昔より選考作品の基準が軽めになってきたんでしょうか?


私も以前、入院(精神病院じゃないですが)したことがありますが、

やはり、病院って、閉鎖的な空間だし、退屈だし、楽しみはゴハンだけだし、

そういう意味でいうと、精神病院も普通の病院もそんなに様子は変わらないんだな・・・って

思いました。


個性的な患者さんの描写が面白くて、声に出して笑ってしまいました。

そのへんはさすが松尾スズキさん・・・って感じです。

他の小説も読んでみたくなりました。