Tuba

中学生の頃、部活は吹奏楽部に所属してました。

本当は、テニス部か新体操部に入りたかったのですが、

私が通っていた静岡の中学は当時、ヤンキーな方々が満載で、

部活の見学に行く先々で、物騒なお言葉をいただく有様…。
私はもちろん、ヤンキーではなかったのですが、

どうも諸先輩方には生意気に見えたらしく、

入学早々、体育館の裏に呼び出されたりして…。

結局、話をしてるうちに仲良くなってしまってましたが…。


そんなこんなで、私が入りたかったスポーツ系の部活は

キケンな香がプンプン漂っており、モメ事が嫌いな私は、

とりあえず穏やかな吹奏楽部に入部することにしたのです。

小さい頃からピアノをやってて、楽譜も読めましたし。


仮入部ではエスクラリネットという、普通のクラリネットよりも小さく、

若干高い音色の楽器を吹かせてもらってました。女の子らしくって、

その時点ですでに自分の楽器はこれだわって思い込んでました…。

が、部の決まりで正式に入部が決まった時点で、

再度公平に楽器を決めるということで…。

なぜか絶対エスクラリネットだと思い込んでた私は、

楽器を決める重要な日にさぼってしまったのです。
翌日、部活に行くと、他の子がエスクラリネットを吹いていて、

なんでだろう?って思っていたら、

先輩から、「あなたの楽器はチューバよ。」…と。

チューバ?何、それ???と思った私の目の前に、特大のラッパが…。

ガーン。

チューバとは、低音の金管楽器で、ボーとか、バーとかいう出番しかない地味な楽器。

茫然としている私に先輩は、「縁の下の力持ちな楽器で、地味だけどとても重要なのよ。」と、

なぐさめの言葉を…。

まぁ、さぼった罰だわ、自業自得だわって思い、あきらめて、

チューバを受け入れることにしたわけですが、これがとてもよかったのです。

メロディ部分ではないから、あまり練習しなくてもそれなりに吹ける、

全体練習では周りに合わせることだけを考える…。

そう、練習嫌いな私にはもってこいの楽器だったのです。

演奏していると、自然と愛着もわいてきて、最後の大会では、

総評でお褒めの言葉もいただきました♪

たぶん、努力と根性が培われなかったのは、

この多感な時期にラクをしてしまったことに始まった気がします。

今となってはいい思い出です。


ただ、たまに演奏したいなって思っても、自分では高くて買えないし、

あったとしても置き場所もないし…結局、中学以来吹いていないのが寂しいです。

運指は覚えていますが、息が弱く、音はでないかもしれない…。
でも、チューバは私にとって青春の思い出なのです。

高校に入ってからはテニス部に入ってしまったし。
今日、会社の人と話してて、その人は学生時代からオーボエをやってて、

今でも演奏会に出たりするそうで、私もその話に触発されてチューバを思い出したのです。

ピアノは今でも弾きますが、そのうち、チャンスがあったらチューバにもチャレンジしてみたいです。