愛してる
キミ がルールを破った。
怒っているわけじゃないんだ。
キミが取り決めを破るなんてひどく珍しくて、
僕は少し驚いただけだよ。
それは、キミが見た夢のせいだってこと
僕には分かっているよ。
キミの見た夢も僕は知っている。
当たり前じゃないか、僕とキミとは一心同体なんだから。
もちろん、キミの胸の痛みも分かっているよ。
愛してる。
キミはその一言が言えなくて
夢をまだひきずっているのかな。
それがキミの後悔なのかな。
でもね、愛してるの一言が言えれば、
夢の中の僕とキミとは離れずにすんだのかな。
それはきっと、間違いだ。
愛してる。
そんな言葉がなくなって、
離れられないのが愛してるってことなんだ。
僕はそう思うよ。
夢の中で僕がキミと離れたのは
きっと愛し方が足りなかったせいなんだ。
だって、愛してるのに離れるなんておかしいじゃないか。
僕とキミとは一心同体だ。
どちらかが欠ければ、きっとバラバラに壊れてしまう。
そうだろう?
言葉がなくたって心配いらない。
だから、安心しておやすみ。
ああ、キミはもう寝てしまったね。
キミはこれをいつ読むだろう。
最近、キミは寝ていることが多くなったね。
寝ているキミにそっと言おう。
愛してる。
だから、安心しておやすみ。