自然療法と暮らしのお教室 double drops
菊地 裕子 です。
人の体の細胞は60兆個とも37兆個とも言われていますが
どちらにしても膨大な数の細胞で成り立っています。
そのうちの約2%が、毎日の新陳代謝で入れ替わっています。
ひとつの細胞の中にある30億文字分の遺伝子をコピーしながら、
新しい細胞を作り、細胞分裂を繰り返しています。
その遺伝子のうちの2～10個が傷つくことによって、ガン細胞が発生します。
この傷は一度に出来るのではなく、
長い間をかけて徐々に傷つくんだそうです。
そして遺伝子が傷ついた細胞自体も増殖します。
これがガン細胞の成り立ち。
ヒトの体内では1日に
3000～5000個のガン細胞が生まれていると言われています。
細胞がガン化する原因となる、遺伝子を傷つける要因のひとつが
発ガン物質と呼ばれるものです。
発ガン物質が細胞の遺伝子を損傷し、
その遺伝子が誤った細胞がコピーされ続けることでガン細胞が増殖します。
発ガンの原因と言われるものは実に様々です。
1965年に発足したWHOのガン研究専門組織での、発ガン危険リスト（2016年）では
＊ヒトにたいして発がん性がある
コールタール・カドミウム・ダイオキシン・タバコ・加工肉・アルコール飲料・エックス線・紫外線・アスベスト
＊ヒトに対して恐らく発ガン性がある
非ヒ素系殺虫剤・無機鉛化合物・赤肉
＊ヒトに対して発ガン性があるかもしれない
クロロホルム・鉛・漬物・ガソリンエンジン排ガス・無線周波電磁界
＊ヒトに対する発ガン性を分類できない
カフェイン・原油・水銀・サッカリン・コーヒー・蛍光灯
となっています。
え！？
これとそれ、同列のリスク？？？
え！？
これよりそれ、発ガン性あるの？？？
って思いません？
「科学的根拠の裏付けが取れてないから…」という理由もあるかもしれませんし、
これらの物質に対して、その後の研究で疑問視する発表が出ているものもあります。
どちらにしても
発ガンリスクがあるといわれる物質の摂取をゼロにするのは難しいです。
そして、ゼロにしない方が良いものもあります。
多すぎる摂取は良くないが、栄養価も高い食品とかね。
だから
ガン細胞は生まれるのが前提。
どうしても避けられない事実です。
では、どうやったら
ガンを発症するのが防げるのでしょうか？
毎日3000～5000個生まれるガン細胞をなかったことにしているのは
私たちの体の中にある様々な細胞の機能です！
そうなの。
私たちの免疫システムってとっても優秀なんですよ
本来は！
細胞は古くなったりコピーミスをした細胞を自滅させる力を持っています。
この細胞の自死をアポトーシスといいます。
アポトーシスを引き起こせるから、
ガン化した細胞がなくなり、
その分を新しい細胞で補うことが出来るんですね。
ほかには、ガン化した細胞を排除しようと免疫細胞も活躍します。
NK（ナチュラルキラー）細胞やキラーT細胞は、
ガン細胞を発見すると攻撃して破壊します。
その破壊した細胞はマクロファージによって片付けられます。
こうやって、体の中の小さな小さな細胞たちが、
間違いなく行動してくれることによって、
私たちの体が健康でいられるんですね。
その小さな細胞たちを動かしているのが
普段私たちが自分の体に取り入れている
空気（酸素）
食物
です。
でも、体に良いものだけが入っていくんじゃないよね。
体に入れているものは、他にもたくさんあるでしょ？
薬も化粧品も体内に入ってくる。
空気中に飛散している芳香物質や科学物質も体内に入ってくる。
身につける衣類だって、
静電気を起こしたりすれば、体に変化を起こします。
だからこそ、
体に取り入れるものが汚染されていないこと、毒物を含んでいないこと
がとても大切だと思っています。
汚れた空気しか吸うことが出来なかったら？
農薬や化学合成添加物だらけの食事だったら？
普通の体が受け付けることの出来ない程の小さな物質（ナノ化化粧品）を塗り続けたら？
健康で美しくあるためには
、身の回りのすべてのものが関わってきます。
ミクロの世界もマクロの世界も、全部繋がっています。
だから、
自分に関わるすべてのものに、愛と感謝をもって接していきましょう。
人にも、他の生きものにも、植物にも、大地にも、ね ♪
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