東京中小企業家同友会葛飾支部の総会の記念講演で、ウエルネスダイニング株式会社の代表取締役長澤眞也様の講演を拝聴しました。
同社は、2011年6月に長澤社長が始めた宅配型療養食の会社ですが、スタート時にわずか3名、売上高2000万円だった業容が、現在では従業員27名で売上高は15億円と急成長を続けています。
同社の凄いところは、毎年新卒を採用しており、その採用枠に新卒学生が殺到していることで、昨年は168人の応募があって、8人採用したそうです。
この人気の秘密は、「人事評価も、ノルマもない、部署を作らない」など、その独特の経営手法にあります。
この経営手法の基となったのは、ウエルネスダイニングの前に経営していた花の商社での経験だったそうです。
ある引きこもりの女子大生がアルバイトに来ていて、とても真面目に働くので正社員に採用したそうです。でもその社員は、仕事でミスをしたりして、だんだん簡単な仕事しかさせてもらえなくなり、お客様へのお茶だしをさせられるようになったが、その女性はいやな顔をせず、真面目にやっていたそうです。でも、会社の人事評価では最低の評価だったそうです。
ある日、ある営業マンが1億円の商談を決めました。その営業マンは最高の評価を得たそうです。
その後、売上の何割も占めるそのクライアントが会社に来られたので、社長が挨拶され、『どうして、弊社を選ばれたのですか?』と聞いたそうです。
そのクライアントの返事は、『実は、この案件は4社の競合で、おたくは最も小さな会社で見積りも最も高かった。4社全てを訪問しましたが、御社を訪問した時は、小雨が降っていました。会社の応接で、お茶出しに来た女性社員が、小雨に濡れている私の姿を見て、真っ白いタオルを持って来てくれました。その時に、この会社にしようと決めました。』。
この時、長澤社長は、自分が間違っていたと反省されたそうです。
ウエルネスダイニングでは、「雑用するな」という言葉があるそうです。雑用はしなくていいという意味ではなく、全ての仕事は、心を込めてやれば、雑用ではなくなる。仕事に優劣は付けない、という意味だそうです。
これからも、長澤社長は、いろんなところでお話しをされると思いますので、ネタばれはこれだけにしますが、とにかく心を揺さぶられるお話しでした。
同社が凄いのは、ノルマも人事評価もないのに、業績面や待遇面もずば抜けていることです。
会社は、社長の器以上にはならないという言葉を聞いたことがありますが、長澤社長の器の大きさを感じました。
