世の中には、うさんくさい投資話が沢山ある。

 

この本は、ファイナンシャルプランナーの藤原久敏氏が、実際に様々な投資話に投資をした体験記である。

 

その内容は、未公開株や新規公開株、FX、先物投資、海外ファンドなど様々なだが、あやしい投資話というタイトルの本に、新規公開株が入っているのは、一般の人にとっては、未公開株も新規公開株もよく違いが分からないということでしょうか。

 

一番面白かったのは、数年前に大問題になった安愚楽牧場の和牛オーナーになった話です。

 

『一口30万円で年間9000円の配当。2年後には、元金返還。今なら高級肉をプレゼント。』というのが、和牛オーナーの募集広告だったとのこと。

 

利回りにしてわずか年率3%プラス肉のおまけのこの和牛オーナー制度がどうして被害者7万人以上、被害額4000億円と戦後最大の詐欺事件と言われるまでに規模が拡大していったのか、その経緯が面白い。

 

最初は肉だった新規オーナー特典が、有名演歌歌手のコンサートや熊本産メロン、商品券と和牛に関係のない商品になって行ったそうです。

 

詐欺話でよく聞く話ですが、破綻するまでの26年間、ずっと配当や元本の返済、オーナー特典を継続し、償還されたお金をさらに積みまして継続する長年のファンも多かったそうで、これが被害金額が大きくなっていった理由のようです。

 

実は、オーナー制度というのは、競走馬や豚や真珠など非常に幅広く存在しますが、どれがまともな制度で、どれがあやしいのか、よく分かりません。

 

基本的には、あまりにいいことばかりを喧伝したり、リスクを明示しない投資は、気を付けた方がいいようです。