今日、ある集まりに出席しましたが、今日のテーマは、『米Yahoo!の在宅勤務禁止令論争』でした。

これは、米Yahoo!CEOに昨年7月に就任したばかりのマリッサ・メイヤー女史が、就任後2ヶ月で産休に入り、今年2月に職場復帰して最初に出した方針が、「在宅勤務禁止令」で、これがアメリカのマスコミや経済界で大きな議論を呼んでいます。

報道によると、彼女が出社したら、会社の駐車場はガラガラで、駐車場が朝は埋まるのに時間がかかる一方、夕方5時にはすぐに空になるという状況だったこと、更には彼女が分析したところ、在宅勤務しているという社員の相当数が、会社のサーバーにアクセスもしておらず、働いていないことが分かったこと、などが原因だったようです。

彼女は、社内メモの中で、「ベストな決断や意見は、廊下やカフェテリアでの話し合い、新たな出会い、緊急会議などから生まれる。在宅勤務は業務の品質やスピードを犠牲にしています。6月からは在宅勤務をしている職員は全員オフィスに来て勤務をするように」と書いています。

日本では、在宅勤務自体があまり普及していないので、米国での大騒ぎの理由が分かり難いのですが、在宅勤務先進国のアメリカではずいぶん浸透しており、ある意味既得権化しているため、社員への締め付けと捉えている面もあります。

表向きには(実質的な意味でも)、日本でいうワイガヤや大部屋などの闊達なコミュニケーションやコラボレーションを求めているようです。

確かに、ここ10年くらい米Yahoo!からは革新的な物は出ていない気がします。

このマリッサ・メイヤー新CEOですが、スタンフォード大学のコンピューターサイエンスの修士で、Googleがまだ20人程度の時に入社した、人工知能やユーザーインターフェイスの設計の専門家だそうです。

彼女の技術的な構想力、Googleの創生期に入社したという先見性、それに『在宅勤務禁止』という刺激的なカードを切るという大胆さは、なかなかの見物です。今後の米Yahoo!の復活劇の成り行きが楽しみです。