昨年11月28日(日)に、地元の小学校の体育館で、『葛飾区の防災を考える会』の防災についてのセミナーがあり、妻と一緒に聞きに行きました。

講師は、東大の加藤孝明准教授で、様々な防災会議や東日本大震災の復興会議などで委員を務められているこの分野の権威です。

話の前半は、首都圏で予想されている直下型地震についての説明と被害予想などで、後半は東日本大震災からの教訓でした。

前半の内容は、首都圏でマグニチュード8クラスの大震災が起こるのは約200年周期で、前回の関東大震災が1923年なので、次回は2123年とまだ100年以上間があるが、その100年くらい前から活動期に入り、マグニチュード7クラスの地震が何度か起こることが想定され、首都圏直下型地震(マグニチュード7.3)の地震が30年以内に起きる可能性が70%という、よく話題になるあの話でした。

東日本大震災について語っていたことで印象深かったのは、同じような大災害に向けてどの様な対策をとったらよいか、様々な専門家で議論しているが、土木関係の専門家は巨大な防波堤を築くとか、高台に家を移転するとかというハード面での対策を提案している。一方で、加藤准教授は、住民に走る練習をすることを提案しているとのことでした。

加藤准教授としては、いくらハード面の対策をしても限界があるので、ソフト面での対策も必要ではという議論のバランスのため、あえてその様な提案をしているのだと話しておられました。

また、加藤准教授は話の中で、『東京マグニチュード8.0』という2009年7月から9月にフジテレビで深夜に放送されたアニメに触れて、実はこのアニメには加藤准教授を含め多くの専門家が関わっており、監修者として名前を出すという話もあったが、専門家としてマグニチュード8.0というのは、ちょっと大げさすぎるということで、あえて名前をふせてもらったとのことでした。

しかし、専門家の誰もが予想しなかったマグニチュード9という規模の東日本大震災が起こってみると、あながちマグニチュード8.0という数字が想定外の規模とも思えなくなったと心情を吐露されていました。

加藤准教授は、『東京マグニチュード8.0』は是非一度見た方がよいとおっしゃられていたので、防災ビジネスに携わるものとして何かヒントになることがあるのではないかということで、レンタルして見ました。

『東京マグニチュード8.0』では、レインボーブリッジの崩壊や東京タワーの倒壊の中、中1の姉と小3の弟が逃げ延びる話ですが、最終回に思いもしないどんでん返しがあります。

東日本大震災を経験した今、このアニメを見ると、単なる絵空事とは思えません。

被災された方にとっては、ちょっと刺激が強すぎるかも知れませんので、その点ご留意下さい。