スティーブ・ジョブス自伝の下巻を読み終わりました。

1995年のトイストーリーの成功から、スティーブ・ジョブスが亡くなるまでの話です。

この本は、11月1日に世界同時発売されましたが、もう死期を悟ったスティーブが3年前から準備させていた伝記であり、スティーブが亡くなったのが10月5日ということを考えると、恐らくマーケティングの天才スティーブがタイミングを計っての出版なのでしょう。

下巻を読みながら、スティーブ・ジョブスが如何に人々の生活や音楽の楽しみ方、読書の楽しみ方、仕事の仕方など、あらゆる面で影響を及ぼして来たかを改めて考えさせられました。

1995年公開のトイストーリーは、アニメ映画の制作方法を変えました(アニメはフルCGへ)。
2001年1月発表のiTunesは、音楽の流通を変革しました。(音楽はCDショップで買う物でなく、ダウンロードする物へ。)
2001年10月発表のiPodでは、音楽の楽しみ方を変えました。(ダウンロードした音楽が持ち出せる。)
2007年1月発表のiPhoneでは、携帯電話の概念を根本的に変えました。(アプリが利用出来るという点も革新的でした。)
2010年1月発表のiPadは、既にリビング・寝室での主役の座と、ビジネスにおける会議・営業ツールとしての地位を固めつつあります。

自分の利用している物を見ても、携帯音楽端末は10年くらい前まではソニーのウオークマンが主役でしたが、約2年前まではiPodで、それ以降はiPhoneになっています。

携帯電話も、ガラケーを経て、2年前からiPhone3GS、そして今月からiPhone4Sです。
今や機種別売上ランキングの上位が全てスマホが占めている状況であり、ガラケー(ガラパゴス携帯、つまり普通の携帯電話)は衰退の一途を辿っています。

iPadに至っては、出始めは大きいiPhoneくらいの受け止め方だったものが、今では我が家では妻や子供達がリビングでテレビを見るかiPadを触っているかという状況になっています。

ほとんどの方は、何らかの形でAppleの製品を使い、Appleの影響を受けておられるのではないかと思います。

この本によるとスティーブが、自分でガンになったのは1997年ではないかと言っていたようですが、この年はスティーブがピクサーで2作目に取り組み、さらに、アップル復帰の翌年であり、この時の激務が免疫力を弱めたのではないかと書いてあります。

2003年10月の検査でガンが見つかって、その後直ぐに手術していれば、こんなことにならなかったのに、彼が絶対菜食主義や心霊療法など、様々な民間治療で9ヶ月間放置したために、ついに取り返しのつかない状況になってしまいました。

それ以降の仕事は、ガンとの壮絶な闘いをしながらのものであり、彼は自分の死を覚悟し、ある種の使命感からこれほどのことを成し遂げたのだと思います。

彼の長男のリードは、ガンに侵された父親を救おうと思ったのか、遺伝子配列分析・分子標的治療等の研究の道に進んでいるようだが、もしかすると父親がITの世界で成し遂げた革新的な業績をガン治療の分野で成し遂げてくれるかも知れません。

以上は、僕の読後の雑感ですが、恐らくお読みになる方により、響く箇所が違うと思います。
是非、ご一読をお勧めします。