昨日、ある友人の紹介で、焼肉チェーンのオーナーの奥様と会った。

大変、業績がいいと聞いていたのだが、実際にお会いしてみると、東日本大震災の影響で地元の自動車関連産業の生産が一斉にストップし、宴会も全く入らなくなったので、これからどうしのいで行くかということに頭を悩ましているとのことだった。

生産拠点がどんどん中国や東南アジアに移転するので、それらの人を追いかけて海外出店も検討したいともおっしゃっていた。

もう一つは、日本自体について大きな危機感を持たれていたのが印象的だった。戦後の預金封鎖と同じことが起こりうるのではないかとおっしゃていて、恐らく資金導入や外貨物を販売したい外資系金融機関の喧伝の影響でしょうが、かなり心配されていた。

従来なら、そんなことはありえませんよと言うところだが、今回の東日本大震災のように想定していなかったことが起こりうること、又、福島原発の政府の対応のように、政府が言っていることより、風説の流布と扱われていた内容が実は真実だったということなどを経験したため、もう何を信じてよいか分からないというのが多くの人の実感ではないでしょうか。

すごい悲観的な方、用心深い方だなと感じたが、インテルの創業者アンドリュー・グローブの著書に『Only the paranoid survive』(偏執狂のみが生き残る)というのがあり、この時代に生き残るには、あらゆる可能性を想定してリスクに備えるという性格は大切なのかも知れないと思い直した。