このゴールデンウィークに郷里の石川県に帰省した。テレビのニュースでは、石川県に本社がある焼肉屋チェーン店が起こしたO-111による集団食中毒事件と東日本大震災・福島原発が毎日大きく報道されていた。

 

福島原発関連では、東電の清水社長が被災地に出向いている様子を報道していたが、一部の被災者の謝れという声に応え、土下座して詫びていた。

 

同じニュース番組で、集団食中毒を起こした会社の社長も土下座して詫びていた。

 

その土下座の様子を見て、中小企業の社長の立場というものを改めて考えさせられました。

 

東電の清水社長に土下座をさせて何の意味があるのかという議論や、それでも土下座した清水社長の人柄や度量という視点もあるが、中小企業の社長との対比で見て感じたのは、資本と経営の分離による『何千億円の補償と言っても、別に自分が払う訳じゃない』という一種の割り切りである。

 

一方、中小企業の社長の方は、もちろん死者が4人も出ているという起こした事件の深刻さや、業務上過失致死罪に問われそうな状況ということもあるが、まさに頭を地面にすりつけんばかりの土下座であり、心の底から必死に許しを請うていた。

 

この焼肉屋の社長の場合、世間に許してもらわなければ営業再開が出来ず会社が倒産し、そうなれば当然銀行借り入れに保証や自宅の物上担保を出しているであろう社長は全財産を失い、場合によっては自己破産ということにもなりかねないから、必死にならざるを得ない。

 

又、この会社の元従業員の覆面インタビュー等も報じていたが、『私はマニュアル通りやっていただけです』の様な受け答えで、今回の事件の責任は全て社長一人が背負っている。大企業の場合は、本部長や部長等中間的な役職があり、何か不祥事があっても会社のトップにまで責任が及ぶことは比較的少ないが、中小企業は、全ての責任は社長が負う。

 

中小企業の社長の責任の重さを再認識しました。