起業に際して、何か使える助成金はないか熱心に調べたが、結論としてはどれも使えないという結論に達した。

起業に際してよく紹介される助成金としては、①起業雇入助成金、②起業支援助成金、③中高齢起業助成金などがある。

まず①だが、起業・創業に伴い施設・設備等費用として250万円以上を要したこと、という要件があるが、まずこれで駄目。
次に、年収350万円以上の契約で中核となる社員を採用すれば、140万円まで支給されるとあるが、仮に採用するとしても恐らく年収350万円未満の社員だろうから、この要件も満たさない。

次に、②起業支援助成金だが、起業・創業すると助成金が最大200万円もらえるという話であり、一見魅力的である。しかし、よく内容を見ると、起業・創業に要した費用の3分の1が支給されるとなっており、私の場合の様に出来るだけ費用をかけずに事業をスタートしたいといった場合、実際にかかる費用は数十万円であり、その3分の1は間違いなく30万円未満になるだろう。一方、この助成金をもらうためには、退職後に失業保険を申請すること、起業後1年以内に社員を雇い入れ雇用保険に加入させること、という2つの要件があるが、これが曲者だ。実際に失業保険をもらった人は分かるだろうが、手続きやもらいに行く作業等非常に時間的に拘束されるし、雇用保険に加入とあるが、実際には厚労省関連の助成金なので社会保険や労働保険なども必要になってきて、大きな負担になってくる。

次に③の中高年起業助成金だが、45歳以上のリストラ3人組が共同して起業すると、助成金が最大500万円もらえるというもの。私の場合、1人での起業なので対象外になる。この助成金をもらうために、他に2人集めるという手もあるが、助成金をもらったはよいが、その後、それらの人が給料分以上の働きをしてくれるのかが問題になるし、そんな話に乗ってくる人もいないだろう。

これまでに助成金をもらったことのある経営者の話によると、助成金をもらうためには膨大な資料を用意する必要があり、非常に時間が取られる。市中には、助成金の申請代行をするコンサルタントが沢山いて、助成金がとれたら2割くらいピンはねするらしい。又、厚労省系の独立行政法人の嘱託のコンサルタントに申請を代行してもらうと助成金が認められやすいという話も聞いたが、真偽は定かではない。

結論としては、まずは小さく事業を起こしてというパターンの場合は、使えそうな助成金はないということである。助成金をもらうために充てる時間と労力を、新規事業の立ち上げに振り向けたいと思う。