◆拓夢4年生でジュニアカップ優勝を逃し、県西大会までのストーリーを考える宿題◆
ルールは2の次でボールをゴールに入れる事しか考えていないレベルの子供達。
毎日の練習で仲間と出会い打ち解けて来ていた。
しかし、打ち解けようと声を掛けては無視されたり、中々心から「友達」と思う子が出来ないでいた。
ある日の試合で0-0の状態からやっと1点入れ勝つことができた。
それがきっかけで毎日の練習で話も出来る様になりコミュニケーションが深くなっていった。
チームでは一番ヘタだと自分の事を思っていて、毎日うまい子達に追いつくように努力を重ねていた。
チーム内でうまい子達は何故か自分と仲良くしてくれ練習後も話しかけてくれ、嬉しさを感じていた。
しかし、風当たりの強い子達も少なくない。しかしその様な子達は自分とレベルの近い子達。
そんな事を思いながらうまい子に追いつけ、追い越せをメッセージに日々の練習に精を出していたある日、
チーム内で実力のある子が文句を言って来た。文句と言ってもゲーム中に執拗に身体をぶつけて来たり、
近い距離でシュートを本気で打って来たりと。。
自分はそんな状況にだんだん嫌気も感じ、ある日父親に相談した。
父は「やっとうまい連中に認められたな。うまくなったんだな」と言った。
確かに思い返して考えると実力の低い子がまず仲良くなり、風当たりが強くなり、
その子と普通になったと思ったら次の子と。だんだん実力ある子達が前に立ちはだかり、
そしてトップクラスの子達ともめ始めた。
チームの中でも下から数えるより上から数えた方が早くなっていた。
学年も4年生となり始めて自分達の代の試合が多くなる。
ジュニアカップを優勝してチャンピオンシップも優勝と高い目標を掲げていた。
このチームは市内ではもちろん優勝候補で勝って当たり前の評判であった。
しかし、結果は市内3位。でもまだ終った訳じゃない、
3位でも県西大会というキップがある。上の学年の試合でも県大会では全く勝ててない。
どうしたら県西大会で優勝できるか、チーム、選手達、親も含め皆で考えた。
色々な意見があったが子供達は誰の為にサッカーをしているか?また最悪なシナリオを想定しているか?
色々な事を親、コーチから言われるがままに過ごした1ヶ月は実力もチーム力も変わらずというが、
緊張の糸が切れた様に1回戦負けと言うのが脳裏を描いた。
しかし、子供達は4年を軸としチームキャプテンのタケルを中心に3年のバックアップもあり、
1回戦突破、その後チーム内の雰囲気も良くなり気付くと残すは決勝戦となっていた。
決勝と言う重圧や周りからの期待、色々な物が子供達にのしかかっていた。
翌日が試合にも関わらず、前日は一切練習禁止!練習なしの完全オフ!
子供達はただ一つだけ言われた。
「30分間空を見て寝転んで、ボーっとしろ」
子供達はこんなんでいいのか?前日にボールも蹴らないで不安であった。
しかし、言われたままに各人それぞれの場所、時間で空を見てボーっとした。
試合当日、子供達はいつもの様に集合し試合会場へ。
集合から試合会場入りする途中の話題は、「空をみてたら寝ちゃった。」
「雲が牛みたいのあったよ」「あっそれ俺も見た」
「俺は夜に空見てて星の数数えてたら途中で解らなくなって寝ちゃった」
など、いつもの試合前の話とは違った会話が自然と生まれた。
決勝戦のホイッスルが鳴った。
30分間誰とも話さず、声も出さず、空を見ていた子供達。
いつもよりどこかゆとりが見える。
相手は県でも名前の売れたチームだが、星の数ほどの大量得点8-0で圧勝し、
チームは県でトップにのし上がり、トロフィーを手にいれた。
チャンピオンシップの優勝はF・マリノス、2位バディだったが、
ある協会関係者は全く劣っていない、落ち着いて、やる事をやったチームと評価された。
チームはその後試合前には空を見て心を整える事を取り入れた。
20人で空を見ていると、
「みんなちゃんと空を見てるかな?」「プププッ」と笑ったりと中々30分無言が最初は
出来ずにいたが、全国を取ったときにはそれが当たり前に出来る様になっていて、
彼らに勝てるチームは日本に居なくなった。
世界に羽ばたいた侍、それはW.O.Fオールスターズ!
By 夢を切り拓け!勇気を持って我を通せ!