賊ツンデレオヤジ | ゼロの図書館

賊ツンデレオヤジ

今、NHKで『ゲゲゲの女房』という15分ドラマがやっている
『ゲゲゲの鬼太郎』の作者でおなじみの水木しげる先生の半生を描いたドラマだ。

僕にとって『水木しげる』先生は神に等しい存在
幼い頃にテレビアニメの鬼太郎を見て以来、出ている作品は欠かさずチェックしている。


数年前、父が職場か町内会かの旅行で鳥取に行った

数日して帰ってきた父親は『ホレッ』と、まるでボールでも投げるかのように僕に何かを投げつけてきた。

それは小さな紙袋

中を開けると、鬼太郎のちっちゃなキーホルダーが入っていた


『たしかお前、それ好きだっただろ?』


当時僕は25歳を過ぎていて、さすがに鬼太郎のキーホルダーをつけるような年齢ではなかったのだが、それでも嬉しかった

仕事でほとんど家族旅行をしたことないし、好みのマンガなんかの話をしたこともない父が『僕が鬼太郎が好き』ということを見て覚えていたのだ
その事が嬉しかったのだが、さすがにこちらも照れくさくなって
『もう、子供じゃないんだから』

と言ってしまった

『他にお土産ないの?』
と聞くと、父はキッパリ
『ない!』と半ば怒り調子で言った

どうやら、『せっかく気を利かして好みのお土産を買ってきたのに、反応がイマイチな僕』の様子を見て機嫌が悪くなってしまったみたい。


数年たって、ふと父が使っているカバンに僕にあげたキーホルダーがついていた。

僕はなんだかんだ言っても鬼太郎は好きなので、キーホルダーは袋にいれて机にしまっている


どうやら、息子とお揃いの物を使ってみたかったらしい