ママ友(?)に、とても流暢な英語を話す人(Aさん)がいる。
今も兄弟がアメリカに住んでいると言っていたので、おそらく小さい頃から長くアメリカに住んでいた帰国子女なのだろうと思う。
子供をインターナショナルスクールに通わせていて、子供との会話は英語なことも多い。
なので、子供も違和感なく英語と日本語両方を話している。
うちもよく、国際結婚だというだけで、当然私もYNも英語がバリバリ話せると思われ、
「インターナショナルスクールには行かせないの?」
と聞かれるのだが、英語と私はどうにも相性が悪い(笑)上に、学費的に無理。
しかも、3人なんて破産だよ・・・。
なので、英語云々の前に、インターナショナルスクールに通わせている時点ですごいと思う。
そんなAさん、ある時、私を含む複数のママ友の前で
「最近、うちの子が覚えた新しいジョークがあるんです」
と話し始めた。
「例えば・・・NOT YET! (本場な発音)って言うところを、
『ノットやっと!』
みたいな感じで、日本人的アクセントでわざと話すんですよ」
・・・・ごめん。ジョークは分かるんだけど、笑い所が分からん。
周囲のママさんたちも、私を含めて誰も英語を話せる人はいない(自己申告)ので、皆
「(ニコニコ)へえ・・・(戸惑い)」
みたいな反応。
たまたま隣にいた私、
「・・・まあ、きっと日本人独特の発音も知っていた方がいいですよね」
日本にずっと住むなら、日本語英語でも普通に理解できた方がいいだろうし。
という意味で、苦し紛れに↑の返事をしたのだが
「そうですよね!変に発音がいいと、からかわれたりするだろうから」
と、返答をされた。
うーん。発音がいいとからかわれるってことはあるんだろうか。小学生だとあるかもしれないけど・・・カッコイイ!って言われるんじゃないのかなぁ。
何と言っていいか分からず、
「発音よくてうらやましい。うちの子たちのフランス語は、バリバリ日本語なまりですよ!
私のせいで」
あはは!とごまかした・・・
まだ幼いAさんの子供が、どうしてそういう「ジョーク」を言うようになったのか分からないけれど
「ネイティブのような流暢な英語が正しくて、それ以外は正しくない」
「アクセントが強い話し方は滑稽」
という価値観をすでに持たされているなら、それは残念なことだな、と思う。
日本の「6年間習っても誰も話せるようにならない、しょーもない言語教育」によって、そういう価値観を植えつけられた日本人は、そのせいでさらに英語に対するコンプレックスを持つ羽目になっているんだから。
発音といえば、高校時代の英語の先生は、すさまじい日本語アクセントな英語で、生徒にバカにされていたが、実はアメリカでMBAを取得した経歴の持ち主だった(教え方が上手かったかどうかはまた別の話だ・・・)。
国際化を図るなら、「母国語じゃない言葉を、生まれてからずっとその言葉を使っている人と同じように話す」ことをゴールにする必要はないのでは、と思う。
(だいたい、ネイティブったって色々いるし)
そんなことよりも、アクセントの強さをバカにされても、堂々と主張し、めげない精神を養うことが最も重要なのだ。
要は、通じりゃいいんだから。
ね!