今月は渋谷シネマベールで「東宝アクション」の特集をやっている。
興味の対象は60年代の作品。
岡本喜八、谷口千吉、須川栄三、杉江敏男などの監督作品だ。
観たのは「顔役暁に死す」、「国際秘密警察」シリーズ3本、「三十六人の乗客」といったところ。
一般に"東宝フィルムノワール"と称されるが、決して文字通りの「暗い映画」ではない。
60年代の東宝映画は基本的には明るく朗らかで、後味がいい。
しかし、隠れた名作として名高い「三十六人の乗客」にはまいった。おもしろい。
密室(バスの中)の人間劇部分は今でも通用する、と思う。
ウディ・アレンが2作を1本に編集してリメイクしたことでも有名な「国際警察」では、
007シリーズ以前に浜美枝と若林映子の共演が実現している。
このシリーズの主演を努める三橋達也がおもしろい。国際警察の洗練されたスパイなのに、
台詞まわしが「べらんめい」口調なのだ。オマエは江戸っ子か!
それにしても、粗製乱造のプログラム・ピクチャー時代にあって、
ストーリーラインだけは今でも十分通用し、リメイクすれば
俄然おもしろくなる作品が多いことに驚いた。
http://www.cinemavera.com/programs.html

