何か事件や問題があると、
「政府はどうした!」とか「国は責任を!」とヒステリックに
騒ぎ立てる。原発事故に関する世の中の反応もそうだ。
けれど、これは頭の良いの役人の思うツボでもある。
事件や問題の解決を役人がコントロールするとそこに利権的な規制ができ、
役人がハンドリングする新たな行政主体の政策ができる。
やがてそれは、役所の利権になり、その道のスペシャリストたる役人の
天下りワールドを形成して行かざるを得ない。
国や行政に文句を言えば、それは税コストとして倍返しで帰ってくるのだ。
何でもかんでも、国が悪い、行政が悪いで
済ましてきた日本人の他者依存の発想を変えない限り、
この国が民主的に稼働するとは思えない。
そもそも、日本の民主主義自体、民衆が自ら勝ち得たものではなく、
アメリカの支配下でもたらされたものだということを
忘れてはいけない。しかも不完全なカタチでだ。