40年前くらいにVespaに乗っていた。
この写真のモデルは、Vespa150の60年代~70年代頃のものだろう。
キレイにレストアして乗っている。見事だ。
このVespa、実に重心の高いバイクで、安定性がすこぶる悪い。
エンジンやサスペンションが左側に配置されているため、
左右の重量バランスが失われていて、
それがモロにハンドリングに出る。
右コーナーと左コーナーで挙動が異なるのだ。
慣れないと面食らう。
また、キャブなどの調整も微妙で、放っておくとすぐに機嫌が悪くなる。
調子がいいとまるでフェラーリ(想像するに)みたいに気持ちよくエンジンが回る。
でも、ぜんぜんスピードが出ない。低速トルクがないのだ。
2ストロークのエンジンで、低排気量モデル(50ccや90cc)は、
エンジンオイルをガソリンタンクに計量しながら給油の度に入れる。
この儀式をする度に、ガソリンスタンドの従業員から好奇の目で見られたものだ。
性能はホンダcubの足もとにも及ばないが、
そのスタイリングと唯一無二の走り味は、いまだに世界最高峰だと思う。
いやはや、イタリア人のDNAには天才デザイナーの素養が受け継がれているに違いない。
