なんだかよくわからないが、
アフリカ系アメリカ人の占有人口が少ない都市は、
進歩的で過ごしやすいというデータがあるらしい。
グラフにあるように、オースチンやミネアポリス、デンバー、
ポートランド、シアトルなどは、大都市ながら
コミュニティは親密で、街を安心して移動でき、自転車で移動しやすい
都市交通システムなどが整備されているという。
一方でこれらの都市と比較されるのが、カンサスやインディアナポリス、
シンシナティなどの都市で、ラストベルトと呼ばれる州や南部の州に
区分されている。いわゆる、アフリカ系アメリカ人の人口が多い地域だ。
全米平均が12.9%のアフリカ系アメリカ人人口。
それよりも多いところは「進歩的ではない」としているのは、
あくまでも白人の側からの基準であることは考慮しておかなければならない。
つまり、コミュニティが親密か否かは、人種の同族性で決まってくるからだ。
それは、クリント・イーストウッドの監督作品「グラントリノ」を観ればよくわかる。
日本の田舎もそうだろう。ヨソ者という言葉があるように、
ストレンジャーや異分子が多い地域はどうしても平穏さが失われやすい。
しかし、人種混交のアメリカでもいまだにそういう発想があるということは、
その問題の根深さを感ぜずにはいられない。同族でさえ、宗派の違いで
尽きることなく殺し合う民族があることを頭の片隅に置いておく必要がある。
(会社が違うだけで忌み嫌う。同じアジア人でも憎しみ合う。学歴の違いを理由に差別し合う)