嗚呼、懐かしの東京。(毎日新聞刊「1960年代の東京」より PHOTO(C) AKIRA IKEDA)
渋谷の公園通りを上る入口の角にあった渋谷松竹(右の建物)。
68年に閉館している。隣には渋谷国際があったはず。
この二つの映画館の跡地は渋谷西武になっている。
渋谷には大小の映画館が軒を並べていた。
道玄坂には渋谷劇場があったし、
いまマルハンのパチンコタワーのある場所に渋谷大映があった。
正面奥は渋谷駅ハチ公前
右の教会のような建物から坂を下ったところこまでが
いまは東急ハンズになっている。
坂を上っていくとパルコパート1とパート2の間に出る。
坂の左側に今はハーレーのショップがある。
60年代当時は商店などこの辺りには一軒もなかった。
昼間、宇田川付近を歩いている人などほとんどいなかった。
六本木通り方向からセルリアンタワー方向を望むアングル。
右側に渋谷駅西口広場がある。
正面右にはありし日のリキ・スポーツパレスが見える(アドバルーンの手前)。
丘に向かって走るのが246号線。上りきっていくと南平台の交差点だ。
いまはこの上に首都高3号線が走る。
左は桜ヶ丘で、左の高い建てものあたりに今はセルリアンタワーが建つ。
夕陽は、道玄坂を真っ赤に染めて南平台の丘の上から沈んでいった。
それにしても、東京の空は広かった。


