歳をとっても素敵なオジサンはいる。
あまたの服を着尽くした末に辿り着いた雰囲気は、
若い人には到底到達できない世界がある。
上の写真はミラノで撮影されたもの。
年老いているのに、色気がある。艶がある。
下の写真はニューヨークで、写っているのは
デザイナーのジェフリー・バンクスだろう。
とても品が良く、グレイのダッフル・コートがお似合いだ。
二人に共通しているのは、「お洒落している」感じがしないことだ。
普通に、さりげなく、当たり前のように服を着ている。
てらいも、気負いもない。
こんなに素敵なオジサンも、若い頃はとんでもない服を着ていたんだろう。
いま、ファスト・ファッションに群がっている人たちも、
やがてはこういう高額だけど質や趣味のいいスロー・ファッションへと
到達して欲しい。もちろん、買いやすい
スロー・ファッションもきっとあるはずだ。