Original=原点。迷ったときには原点に戻るべし、とよく言う。
50年代以降から続くポピュラーミュージックは、もうネタなんて尽きている。
若いミュージシャンが繰り出す音楽が新しいかというと、
残念ながら凡庸でどこかで聴いたサウンドばかりだ。
昔の音楽を編集し、現代の音楽技術というフィルターを通して市場に送り出す。
「ありえない!」と叫びたくなる音楽はもうポップミュージックの枠組みからは出ないのかも。
だから、50’s。すべてはここから始まっている。
チェック・ベリーの「ノー・パティキュラー・プレイス・トゥ・ゴー」は
いま聴いても最高だ。「リーリン・アンド・ロッキン」もすごい。
「スクール・デイズ」なんて今、クラブでかけたら最高のノリだろう。
「のっぽのサリー」はビートルズではなく、オリジナルのリトル・リチャードに限る。
そして、ビルヘイリー&ヒズコメッツの「ロック・アラウンド ザ クロック」でどうだ!
ただし、当時のクルーヴが出せるバンドやミュージシャンっていないんだよね。ホントに。
現代のプレイヤーは上手すぎる。あのグルーヴ感はその日暮らしの食えないミュージシャンの
テキトーな感じから出ているんだろうなぁ。やっぱ、原点はすごい。
古いといわず、じゃんじゃん聴きましょう、こういうすごい音楽を。