こういうお馬鹿は大好きである。
R107のSL(3代目のSL)にS600(W140)やSL600(R129)に搭載されている
V12型エンジン(M120型)を無理矢理突っ込んじゃうなんて。
かなりお馬鹿であり、どうすんの、このクルマである。
R107は直6~V8、それも70年代~80年代設計のエンジンを積むのだが、
いずれもパワーがそれほどあるエンジンではない。
いいとこ240馬力。それが、M120を積むことで、一気に450馬力なんてことになる。
フロントの重さは過大になることは避けられまい。
素の状態でもV8の5.0~5.6を積むR107は頭が重い。それがM120ときたら
操舵感は推してはかるべし。エンジン自重ってどのくらいなんだろう。
スムースで、シュルシュル回るかもしれないが、素性がドンくさいR107に
何もV12を積まなくてもと思うだろう。でも、そこがアメリカ人のステキなところなのだ。
インターステーツハイウエイを走ってみればわかる。
延々直線の高速道路を数千キロも走り抜くには、操舵なんて関係ない。
ただただ、まっすぐ走りながら、ストレスのない(エンジンを感じさせない)パワーユニットが
必要なのだ。それにしても、M120が良く載ったものだと感心する。