8月は1本しか仕事がなかったので、
ダラダラと無職&リストラマインドの生活を過ごした。で、ヒマなので靴磨きに精を出した。
でもって、18年前にパリに仕事で出かけたとき、シャン・ゼェリーゼのJ.M.Westonで
買ったローファーがいまも元気で、オールソールの貼り替えに出していたものが
仕上がってきた。ここ数年、もうこの靴もお終いか、と思っていたのだが
最後にもう一度という思いでリペアに出したのである。
仕上がってきたローファーは、アッパーこそくたびれてしまったが、
その履き心地の良さにしばらく言葉を失った。
よくフランス人はケチだと言うけれど、本当にそう思った。
だって、この靴、18年も履いてきたのにソールの修理だけで
最近買ったスペイン製のローファーよりも、断然クオリティが勝ってしまっている。
「なんたるちあ!」(分かる人には判る)。
80年代にJ.M.Westonは日本でけっこう流行したのだが、
当時5万円以上の靴などお金持ちの買うものだと思っていたので、
パリに行った際は絶対「買わなきゃ!」と貧乏人は勇んだものだった。
それが、いま、バッチリ正解だったことを実感している。
フランス人はバカにできない。それに比べ、イタリアの靴は買った瞬間がベストで
あとはどんどんダメになっていく。「パンツを一回穿いたら、すぐ捨てる」ような
蕩尽の世界なんだろう、イタリア貴族は。
やっぱ、フランスは市民革命の国なんだなぁ・・と。
わかったようなわからないような納得をしたのである。
