国際競争ってどうなんだろう。
欧州も、アメリカも、日本も国際競争の御旗の下で
どんどんクルマの地域性が失われていることに疑問を感じる。
株主利益を優先すれば、当然、国際市場で大きな利益を上げられるクルマづくりが
最優先のミッションだ。勢い、欧州や日本などのクルマは土着性をどんどん失う。
で、内需型のアメリカでさえ、攻勢をかける輸入車の影響をもろに受ける。
EUの統合された市場や膨大な中国もこれらに拍車をかける。
気づいたら、国際商品という土着性も国民性もない無味乾燥なクルマが
市場を闊歩することになる。あ~嫌だ。写真のカマロを見ると、
ノスタルジーではなく、60年代のカマロの方が断然いいことを痛切に感じる。
60年代のカマロには少なくとも自国のユーザーの生理をクルマに反映した
自国の誇りや健全な土着性みたいなものが輝いていた。
ポール・ニューマンが亡くなる前のインタビューで好きな音楽は?という質問に
いみじくも一言で答えた。「V8.(それは、V8のサウンドさ)」と。