仏大統領のサルコジは55年生まれ。露大統領のメドベージェフは65年生まれ。
この二人は、世界の政治家の中でもかなりスタイリッシュだ。
サルコジは身長の低さをカバーするため、比較的Vゾーンを広めにとるラテン系の伊達男にありがちな
3ボタンか2ボタンのビスポーク・スーツをよく着る。
シャツは、仏の政府要人ならヴァンドームの「シャルベ」で仕立てているのだろう。
ワイドとレギュラーの中間のようなカラー(襟)で、白がほとんどだ。
それに、ソリッド(単色)かドットの入った控えめなタイを組み合わせている。
趣味は悪くない。というよりも、趣味のいい「ちょい不良」感がみなぎっている。
胸板が厚い人なので、ドレープが効いたスーツが良く似合う。
メドベージェフはというと、サルコジよりも10歳若いだけに、もっとインターナショナルな
着こなしだ。まるで、英国紳士のようなビスポークスーツで、
肩や胸の作り込みもぴったり合っていて、スーツをキレイに着こなすことを
知っている方とお見受けできる。サルコジよりも上品で、抑制が効いている。
ロシアの政治家も、冷徹なKGBエージェント丸出しのプーチンと比べると、
ずいぶん西側っぽくなったものだと関心する。メドべージェフもソリッドタイが好きなようだ。
カラーはワイドで、カフスはダブル(ターンバック)を愛用している。
ちょっと袖を長めに設定しているところが彼のスタイルなのだろう。
どの写真を見ても、スーツの袖とシャツの袖が長い。
ゴージ位置が高く、いまどきのサヴィルロウあたりでオーダーできそうなスーツを好んで着る。
仮に大統領でなかったら、サルコジは女好きの飲食店経営者、
メドベージェフはメンズ・ブランドのオーナーかマーチャンダイザーみたいに見える。
ブッシュは・・・・ハンバーガーチェーンの経営者?プーチンはもちろん、殺し屋以外ない。