ジャッジマガジンやエスクワイヤー誌、コロネット誌などに寄稿していた
ローレンス・フェローズ。
ファッション・イラストの巨匠のひとり。
生まれはフィラデルフィアで、美術学校もフィラデルフィア。
イギリスとフランスに留学しているが、
仕事は地元フィラデルフィアで続け、死ぬまでここで過ごした。
主に1930年代~40年代に活躍し、64年に生涯を閉じた。
著作権の所在がわからず、エージェントや
廃刊した日本のエスクワイヤー誌へ問い合わせたがわからずじまい。
男性ファッションの教科的イラストとして支持されてきたが、
この時代の服装はややもすると映画の衣裳のようで、
そのまま鵜呑みにするわけにはいかない。
通りの向こうから「華麗なるギャッツビー」みたいなのが歩いてきたら、
ちょっと引くだろう。たぶん。
かくいう私も、80年代はブッとい
ボンタンのようなパンツに襟広のラルフ・ローレンを着ていた。
あれは、まさに映画の衣裳だ。