あれほど人気を博していた(はずの)「いきなりステーキ」が、11ヵ月連続で赤字を出していたことが最近判明しました。
また「いきなりステーキ」を運営している「ペッパーフードサービス」の株価も大暴落だそうで、2つして現在、市場を大いに賑わせています。
「いきなりフケーキ」などの揶揄がTwitterなどでは飛び交っていますが、
そんな中、ある画像がネット上で拡散され話題を呼んでいます。それがこちら。
ご存知の方も多いかとは思いますが「社長からの直筆メッセージ」ですね。
「うちの会社はすごい。今すごく波に乗っているんだぞ。」
と社長は言いたいようですが、残念ながらそのようにはお見受けできません。
といいますのも、「いきなりステーキ」の窮状を示唆するような出来事が、今から1400年ほど前に起こっているからです。
=時は遡ること平安時代=
奈良の大仏を作るにあたり多大な費用と労働力を動員したせいで、国力の衰退を招いてしまった聖武天皇。
そのことに薄々気づき不信感を募らせていた国民を落ち着かせるため、彼はこんな文言を発表します。
疫病が流行しまくってるから、仏教の力を借りたいと思い、奈良の大仏を造らせた。確かに造成には多大な費用がかかったし完成にも長いことかかってみんなを疲弊させた。けれどもまだ財力は十分だし、この国は大丈夫。だから安心して私についてきてほしい。
出典は続日本紀。
資料では「我が国はまだ大丈夫」という部分がやけに強調されていますが、実際にはそうでも無かったようです。
現に↑を発表してからわずか3年ほどで聖武天皇政権は滅びています。
つまり「我が国は大丈夫」なんてのは真っ赤な嘘で、本当のところ政権は激ヤバな崖っぷちに立たされていたのです。
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こんなふうに、大きな組織は自らの窮状を悟られないよう「まだ大丈夫」とアピールしがちです。がしかし、悲しいかな、それ自体がもう「うちはヤバい」というサインなんですよ。
なんか「俺は強い」と言いはる卍ヤンキー卍のようですね。
教訓にしたいです。
聖武天皇政権といきなりステーキを紐付けるのは安直すぎる気もします。が、まあ切り口としては割と斬新ではないでしょうか。