入院中のこと | 中国で暮らす私が

中国で暮らす私が

国際結婚をして、四川に来ました


中国で入院するというのは初めての経験。
医師にもうこのまま入院で…と指示されてから入院棟へ向かい、手続きを済ませ、昼食はもう当分食べられないんじゃないかと思って最後のワガママを言う気持ちでマクドナルドを選んだ。
夫は用事があり家に帰った。
1人残された病院で、病院食とはあまりに掛け離れたマクドナルドをデリバリーし食べる。

私が入院することになった病室は3人部屋だった。
私自身、自覚症状があって今現在どこか痛い所がある訳でもなかった。
しかし部屋に入った瞬間、左側のベッドからはカーテン越しにピッピッと機械音が聞こえ、真ん中のベッドで点滴を打ちながら横になる女性が目に入る。
私は今はもう“リスクある妊婦”なんだと、その時はっきり自覚した気がする。

同じ部屋を使う人たちと話したり打ち解けたりするのに、そんなに時間はかからなかった。
外国人である事はいつでも話のキッカケになる。
ベッドで絶対安静の2人の妊婦とそれぞれに付き添うご主人と、日本のこと、中国での生活のこと、色々な話をした。
どうして入院になったのか…今の状況は…
少しセンシティブに感じる話もみんな平然と話していた。
夫が付き添い者用のベッドが硬くて寝心地が悪いと言うと、他の2人は「すぐに慣れるよ、今では昼寝にイビキをかきながらでも眠れる」と笑う。
長い期間、この病室で過ごしているらしい。

何かのタイミングで夫が席を外していた時、看護師が私に会いに来たことがあった。
薬に関する事のようだけど聞き取りが難しくて困った時、隣のベッドの夫婦が「私たちが代わりに聞いて、彼女の家族に伝えておきますよ」と言ってくれた。

みんなで、買って来たスイカやバナナをお裾分けして食べた。
1人部屋の方が居心地は良いのかも知れないけど、私はこの3人部屋に来れて良かったと思う。
勝手ながら、これから何が起こるんだろうという不安の中で戦友が出来た気持ちになった。
夫も同じだったかもしれない。



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