実家に帰った時、母の遺品を整理していた。
もう亡くなって7年経つのに、誰も捨てられず、しかし貰い手もなく残された物がたくさんあり、この先ずっとこのまま…という訳にもいかない。
その中に母の趣味だった編み物セットを見つけた。
編みかけで未完成のカバンもあった。
以前のブログでも書いた事があるように、私は裁縫が大の苦手だ。
女子らしからぬ大きな手は相当不器用で、糸の玉結びもボタン付けもできない。
一方母は私が子どもの頃の服や帽子まで作っていた。
作った物はバザーで売ったりもしていた。
とにかく器用な人だった。
実家で母の残した編み物セットを見つけた時、ふと私も編み物を趣味にしたら、これを有効活用できるんじゃ無いかと思った。
単純な思いつきであるが、中国に帰って来てからネットで調べてみた。
カギ編みで作れる小さなカバンが、基本材料+ビデオ教材のセットで400円くらいで売られていた。
出来るかわからないけど、買ってみた。
完全なゼロレベルの初心者であり、中国語のビデオを見ながら、約1週間格闘していた。
先生はスラスラと編んでいくのに、力技な私。
ペンだこならぬ、カギ針だこができた。
毛糸は手汗に擦られて、どんどんケバケバになっていく。
何とか完成まで行き着いたのがコレ……ですが、