なにより食事がおいしかった

魚料理ひとつでも、病院食らしくなく
港町のおいしい食堂並みで
お昼がお刺身盛り合わせだったことも。
デザートもきちんとしたスイーツ

やっぱり食事は大切、というか
体調が悪くないときはそれしか
楽しみはない!
同室の先輩方は、60代のマダムと
70代後半のお婆さまだ。
マダムは抗がん剤治療のための短期入院。
何度目かの再発だとアッケラカンと
話してくれた。円錐切除なんて何も
心配いらないからね(^^)と励まして
お菓子を分けてくださった。
元宝塚スター風で
お洒落でいつも明るいマダム。
新しいウイッグよ♪と披露しながら、「あなたはこんなのの世話にならないから、なっちゃダメ~よ!」
とヒラヒラしながら笑っていた。
でもある時、お見舞いに来た妹さんに
「あんたにはわからん!わからんよ!」
と喚いてカーテンを閉じて泣いていた。
がんって悲しいけど1人で背負うしかないところがある。
最期に手が届いてしまいそうな感覚。
何処かマヒしてしまってまるで他人事のように過ぎていく治療計画。
夫婦でも親子でも兄弟姉妹も
どうしようもない。
ならなきゃわからない。
わからないよね、マダム。