徒然なるままに・・・


会社でAdobe Acrobat9 Proを買ってくれたので使ってみた。

Adobe Readerが無償なので、PDFファイルはほとんど相手にドキュメントを渡すときの標準のようになっているが、PDFファイルを編集できるAdobe Acrobatは、かなり癖のあるアプリだと感じた。

太っ腹だなと感じたのは、PDFファイルに注釈を付ける機能が、「Adobe Readerで注釈を有効にする」を実行するだけで、Adobe Readerでもこの注釈機能が使えるようになる点。

Adobe Acrobatを1本買ってさえおけば、無償のAdobe Readerで注釈を書き込めるようになるわけだ。

しかし、この注釈機能が結構くせ者。

ちなみに、注釈機能というのは、「ノート注釈」「スタンプ」「引き出し線」「テキストボックス」、さらに線や矢印や○や□の図形を書き込む機能をすべてひっくるめたものを指す。

ためしに「テキストボックス」を選んでPDF画面上でマウスをドラッグすると、赤い四角が書かれ、その中に赤字で文字を書くことができる。

ここまではまあ普通。

ではこの中に書いた文字の色を赤ではなくて黒に変更したい場合にはどうすればいいでしょう?

テキストボックスを右クリックしてプロパティを表示し、そこで設定すると考えるのが普通ではないでしょうか。

ところがテキストボックスを右クリックすると確かに「プロパティ」メニューが存在するのだが、そのプロパティで設定できるのは外枠の四角の線の色や太さ、塗りつぶしの色だけで、中に書いた文字に関する設定がない。

そうか、中の文字と外側の四角は別オブジェクトとして考えるんだな・・・・と思い、ダブルクリックして中の文字の編集モードにしたら、予想通り右クリックしたときの選択肢が変わった。

「プロパティ」ではなく「テキストスタイル」という項目になったので、
『おぉ、ここでフォントとか色をせっていできるんだな』と思ったのだが、「テキストスタイル」で設定できるのは、ボールド/イタリック/下線の設定だけ・・・・

私は、この時点でAdobe Acrobatの注釈機能の文字フォントやフォントの色は変えられない仕様なのだと考えてしまったのだが、サポートに電話して聞いてみたところそうではなかった。ちゃんと設定する方法があった。

その方法というのが、
[表示]→[ツールバー]→[プロパティバー] ([Ctrl]+[e]で表示が可能) で表示される、「プロパティバー」で設定するというものだった。

このプロパティバーは、現在選択しているオブジェクトのプロパティを表示してくれるなかなか便利なものなのだ。
テキストボックスを選択した状態と、中の文字を変数可能な状態にした場合とでは、プロパティバーが変わることから、先ほどの「中の文字と外側の四角は別オブジェクトとして考える」という考え方が正しいこともわかった。

しかしどう考えても納得いかないのは、文字を選択した状態で右クリックしたときの「テキストスタイル」でフォントやフォントの色を変えられないことだ。

テキストの「プロパティーバー」の中には「ボールド/イタリック/下線」を設定するボタンもあり、右クリックの「テキストスタイル」でそれらを設定するとちゃんと連動してボタンが押下状態に変化してくれる。
どう考えても「意図的に」フォントやフォントの色を右クリックメニューから設定できないようにしたとしか思えない仕様なのだが、その理由がさっぱり思いつかない・・・・

ちなみに、私と同じことで悩んでいる人も多いらしく、Googleで検索してみたらあちこちのQ&Aサイトで質問しているのが見つかったが、注釈機能と文書本体の編集機能を混同した回答が多いようだった。

ちなみに、[編集]→[環境設定]の分類「注釈」の項目に「フォント」と「フォントサイズ」の設定があるのだが、Adobe Acrobatでは表示されるこの項目が、Adobe Readerで注釈を可能にしたPDFファイルでも、Adobe Readerで開いた場合にはこの項目が出てこないのも、不思議な感じがする。
ここで設定できるのは、注釈機能の中の「引き出し線」と「テキストボックス」以外のすべての注釈に記述できる「ノート」のフォントを設定するものなのだが、なんでこの項目だけ[環境設定]から設定できるのかも意味不明である。

AdobeはもともとMacのソフトを作ってた会社だということも関係あるのかな?

マニュアルなんか読まなくても「たぶんこういう操作でいいんだろうな」と予想した操作で使いこなせるアプリってのがいいアプリなんだと思うが、その為には設計思想とか機能の分類とかが大事なんだろうな。