83 ロンドンイギリス ( Potato男爵 )

 63〘 パリジェンヌとデート 82貴族& メイド の続編

                  

        

Dotpedは 珍しく  無表情  

怒ったように 頬をプーと膨ら

ませている。

 

   

吾輩(紫蘇焼酎) は Dotpedに

何故 そんなに頬を膨らませて 

いるのかと 聞いた 。

 

 

彼は 妙に 膨らんだ頬を 更に 

大きく膨らませ 笑顔応える。

 

 

この膨らんだ口の中には 甘い

言葉でなく 美味しい 言葉が 

詰まっているのだと 言う。

 

 

今度は 何の講釈を始めるのか

気になるが モグモグ・タイムで

 

少々塩味( えんみ ) ある 男爵 

食べているのだと言う。

 

 

何の事はない馬鈴薯頬張って

いたのだ。

 

 

聞くと ジャガイモ (馬鈴薯)には 

50種類以上の銘柄があるそうだ。

 

伝統的な : 

男爵* ・ メークイン ・紅丸 ・マチルダ

パールスターチ・コナヒメ・ゆきふたば

(カルビー・ポテトチップス用)等々

*ジャガイモに目を付けた 函館ドック専務取締役の

川田龍吉男爵が北海道の土壌にあった 芋を育て 

後に命名された。

 

   

   写真 :男爵いも発祥の地 - 七飯町より

 

 男爵 と 男爵 

館の主の話素敵な語学学校の

学生( 館の居候メイドさん ) から 

 

聞いていた Dotpedは デイナーで 

羊肉のステーキに添えた男爵

 

思う 丸い Potato (発音puh·tay·tow) を 

ホコホコ 頬張り 頷いている。

 

 

 

今は ひっそりと暮らしているが

決して落ちぶれたからではなく 

 

真の生き様を悟ったからと言う。

 

 

Dotpedは 主は何を悟ったのか 

深~く興味を持ち 身を乗り出し

彼女の話を 聞こうとする。

 

 

 私 人生なんて まだまだ 何がある

   のか分からないし 主が何を悟った

 

   のか なんて とても 難しくて 詳しく

  分からないわ?  

 

そう言いつつも 少しづつ 思い出し

語り始める ・・・・

 

 

          🔶  🔶  🔶 

 

 

 『 彼は え~と バロネス? 侯爵?

  伯爵でもないし 日本語で何と

  言うのかしら? 

 

 

 Baroness なら 男爵ですよ 』

 

男爵は 以前は 執事や十数人の

   メイドを雇い 彼等に囲まれながら 

  優雅に 暮らしていたそうなの。 

 

   今は 終活とか断捨離という 次元

   どころでは ないのよ。  』 

 

 

彼女は 熱いものを 食べた 所為か

胸に 熱いものを感じた所為なのか

 

少し 艶味(えんみ)を帯びた 表情で

せき)を 切ったように 続ける・・・

 

 

海外に小さな島を 幾つか保有して

いたが 豪華な クルーザーを含め 

全て 手放してしまった。

 

そこで Dotpedは ロスチャイルド

富豪グループの話を彼女に語る

 

 

 

 WEDGWOOD : Bone China ( 5 ) 

 

年齢を重ねていく中 世界の金融や

株式市場で ゴージャスな 一角を

 

垣間見る一方で 飢餓状態や貧困

社会など 真逆の世界が現存する

 

事に 強い衝撃を受ける。 

 

 

やがて 彼自身が大病を患い 死を

意識する経験を経た後 何かを悟り 

 

全く人生観がわっだと ・・・・

 

   

     WEDGWOOD : Bone China ( 6 ) 

 

数年前迄は 節税対策で税理士を

呼び 相談していたそうだが 今は 

弁護士が 頻繁に 訪れている。

 

 

その後 金融資産を 少しづつ売却

処分で得た現金は 年数回に分け

 

貧困者や 世界中の慈善団体等に

寄付し続けていると言う。

 

 

しかし 彼は 彼女達に 少し多めの

日当は払うが それ以上の 施しは 

一切しないと 明言しているそうだ。

 

 

  それだけではなく 更に 

 

 

人は 安易な方法で 手にした 

お金は人生を狂わす事もあり 

 

真の 意味ある人生を 見つめる

出来なくなる。 

 

 

地道に働き そこから 自分の

幸せを探りなさい。』 と 厳しく 

諭すのだそうだ。

 

 

    WEDGWOOD : Bone China ( 7 ) 

 

Dotpedは この話を聞き 自分が 

諭されているような 気がすると

 

感服し 目頭が熱く いや眼鏡が 

曇ってきたと 言う。

 

 

Dotpedは 東京在住の 英国人が 

彼の故郷である英国の出身校に

 

資産のほんの一部だが 多額の

寄付をしていた事を 思い出す。

 

 

その時 突然 Dotpedが 貴族

いや 帰属する 会社(東京)

から 電話が入る。

 

 

『 何だ! こんな夜に? 』

一瞬 勘違いしたが 時差があり

今 日本は 翌日の朝なのだ。

 

次回に続く ・・・・

 

 

 イギリス 英国貴族階級の爵位 

 

公爵 Duku (公爵夫人 Duches ) ケンブリッジ公爵・ウイリアム王子 (キャサリン)

侯爵 Marguess (侯爵夫人 Marchioness )  ウインチェスター侯爵

                           ウエールズ スコットランド国境地域の爵位を有する

                           人達に創設されたもの。

伯爵  Earl 伯爵夫人 Countess) 女王の一番下の子供 エドワード王子

子爵  Viscount  子爵夫人 Viscountess )

男爵  Baroness  ( 男爵夫人) 国王の領地を管理する人達の爵位で世襲

一代貴族 ( 貴族のステータスで付与された 

    一代限りの誉的な男爵と同格の爵位 )

 

                                     ハートハートハート