相貌失認 : そうぼうしつにん

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吾輩は しそ焼酎の 鍛高譚 (◕‿◕✿ 名前もタンタカタ~ンである。 吾輩は 人間の観察だとか何とか云って 瓶の中から外界ばかりを 見ているのだが 時には相貌失認し 外に見えるものが 果たして  本当に人間なのか 人の形をした動物なのか 男なのか女なのか   会ったことがある人なのか まるで識別する事すら到底出来なく なることもある。

ブログ記事の我が相貌 いや相棒とも言うべきDotpedは いわんや 実際を云うと 己が自ら信じている如く 偉くも何ともないのだから 尚さら難しい。 またいわんや感受性に豊かな吾輩の女主人の如きは 相互を残りなく解すると云うが 友情が愛の第一義であると云うことすら分らない女性なのだから 仕方がない。

吾輩は性の悪い牡蠣のごとく瓶にへばり付き かつて外界に向って口を開いた事がない。 それでいて 自分だけはすこぶる 達観した ような面構をしているのは ちょっと可笑しいと自分でも思う。

ところで おいしそう 恋しそうと 評判のさわやかな口当たり しそ焼酎の吾輩にも↓
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こんぶ風味の 〔 こんぶ焼酎 〕 とか まろやかな味の〔 じゃがいも焼酎 〕 の仲間が増えてた事 ご存知だろうか?

そっと Loving you by 高橋真梨子


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 〔 そっと...Loving you 〕 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

〔 貴方行きの風に サラサラゆれて 流されてしまう かるい胸さわぎ かわいい女に 生まれ変わって 貴方と キスしてる 夢を見るこの頃 〕 で始まる 高橋真梨子の歌。 1994年 ロンドン 〔 ROYAL ALBERT HALL 〕 で歌う。 男性が歌うには メロデイも 詩的にも難しそうだが この歌は 今では Dotpedの持ち歌の一つだ。イメージ 2

〔 相貌失認 〕

18 〔 ドクトル・ジバコ  〕の続き・・・

因みに Dotped風に ロシア文学を駄洒落で解釈をしてみると :

トルストイ:『 アンナ・カレーニナ 』 あんなって どんなカレーを煮るの?
      『 イワンのばか 』 いやんバカと聞こえるが 本当は云わない人はバカ



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Dotpedが 友人と映画の懐古をしたり 題名を駄洒落で楽しんでいるうち 
ほろ酔いに宵が深まり 銀座へ繰り出すのに 丁度良い時間になった。



2週間ぶりの友子ママの店 経営状態が気がかりだと云う。



店に入ると 既にカウンター席に客が2人 ボックス席には3人。 
良く目を凝らして見ると 衝立の奥のボックス席にも3人。



ママが 明るい笑顔で 彼らの方へやって来る。
同情を持ってやってきたDは 気勢を削がれたようだ。
この状況は 嬉しいことではあるが 複雑な気持ちも同棲していた。



吾輩は この状況に至った経過や理由は良く知って居るのだが その時のDには
まだ知る由もない。 



『 いらっしゃいませ~ Dさん こんばんわに  』 魔法のような挨拶だ。
『 こ・こ・こんばんわ 』 真面目な友人は バリトン調の声で挨拶する。
『 ママが そんな風な挨拶するなんて 似合わないぜ 』 
『 あらっ 駄洒落好きな 貴方にだけよ 』 
『 それは 恥ずかしいたけ 』 友人はキョトンとした顔つきになっている。




カウンター席に座ると 冷えたお絞りで首の汗を拭いながら 改めて店内を見渡す。
節電で 照明を前よりは 幾分か暗くしている。
あの眼光鋭い老人 ( C ) は まだ来ていない。



『 忙しそうじゃないか  』 
『 こんなもんじゃ駄目よ 』 
『 何だ もんじゃ焼きでも始めるのか 』 
『 あはは そんなに 話を揉んじゃ いやよ  』 最近のママは 切り返しの反応が早い。




『 本当に 忙しそうじゃないか  』 
『 そんなに自粛していたら つぶれてしまうわ  』 
『 ギリギリの経営を強いられる 企業もね  』 
『 でもCさんの お陰なのよ 』 
『 Cさんが 粉骨砕身してくれたんだ 』
『 そうね あの細い骨でネ 』 
『 いやいや 今の我々にはない 気骨ある人だよ 』 



 愛想のいいI子が 付け加える。 
『 この間は 大学時代の二次会に13人 Cさん もうじき来るわよ 』 
 Cはママのスポンサー I子は そのCの担当のようだ。
『 今日は 高校時代のクラス会が 終わったら来るそうよ 』 ママも付け加える。



友人をママに紹介し 吾輩を ご指名 二人は氷割りで飲み始める。


『 いろんな色の瓶があるんだね  』 
『 いろんな色? 』
それまでDは 何処かの日本酒と思い込み 気にもせず 吾輩に仲間がいることなど
知らなかったようである。
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← こんぶ焼酎。                                      いも焼酎。→ 








ざわざわ 入り口の方が騒がしくなる。
Cが クラスメートを引き連れ ご機嫌よろしく やって来た。
老人達と云うより 気取った老練達と云う感じの連中である。
Cは カウンターに居るDを見つけると 右手を上げ 敬礼の真似をする。



『 ご機嫌ですね 』 Dは 椅子から降りて挨拶する。
『 今日は 新人を連れて来たのか 』 
『 え~ 』 
 友人は気を使わず 椅子から降りもせず ただ会釈する。



それぞれが それぞれのグループで 賑やかに会話を始める。
ママがやって来て Cの仲間は6名だが そのうち4名は医者だと説明する。
道理で 高慢で横柄な態度が散見すると思った。。。。



『 我々の同期にも優秀な医者は多いが どうして傲慢で自信過剰な奴が多いんだろうね 』
『 しーっ そんな大きな声で云わないで 聞こえるじゃないの でも本当よね 』
『 日本の医師制度にも問題が多いよね 』 友人はバリトン調の声を より低くして話す。
『 そうだよ 医師制度だけではなく医師の精度にも問題がある 』
『 医師の精度? 』



『 医学部に入学すれば その約9割は医師の資格が取得でき ほぼ全員が医師として
  就職出来る 医師免許があれば事実上 全ての診療を行うことができる 』
『 米国や英国は 専門医療分野ごとに専門医資格が必要で 日本は そうはなっていない 』
『 先日も 俺の掛かりつけの医者が そのことを嘆いていた 特に若い医者は聴診器も
  当てず問診も簡単 だから他の病気と似た症状の誤診による医療ミスも多いそうだ 』
『 大学病院の医師は 寝る暇もないほど多忙だしな 』



Dの高校同期には 医師だけではなく 医療機関・医療法人に携わ輩は25~30人だが
彼らとは 何故か交流は ほとんどない。 
マスコミや放送関係は少しいるが 法曹に携わる人も 数えるほどしかいない。
吾輩は ほ~っそうかいと思ったほどである。



同期会に出席が多いのは 大学教授や一般の公務員 そして大多数が民間企業の戦士や
参謀である。 医師達は 閉鎖的で ほとんど参加しない。
女性達は そのような職業に携わる男性を伴侶としているものが多いので 様々だ。
Dは ここ数年 参加していないが 今年は参加を考えている 忘年会だけでもと・・・
 



『 そんなことは 云わなくていい! 』
 隣に座っていた男の一人が 彼の連れに大声を上げる。
 ママは 黙って成り行きを静観している。
『 止めた方が いいのでは 』 Dはママに そう云いいながらも 彼女が酒癖悪い客に
 いつ往復ビンタをかませるのか 待っていた。 
 そのうち 二人は また仲良く酒を飲み始めた。
 



不動産屋を経営していた一人が 業績不振で破綻 大声を上げた男は そんな彼の 
面倒を見ているそうだ。 それに対して 何度も~たら~ればと弁解していた事に 
友情の喝を入れたらしい。



Dは ママが新橋に居た若い頃 飲み仲間と三人で 『 ばっかやろう~ 』 と何度も
何度も叫び 涙をボロボロ頬に流した 昔を思い出していた。
でもママは もう昔の友子ではない。



吾輩は相貌失認 人間の事が よく分からなくなってきたし 実像が見えなくなった。



『 さぁDさん 優しい恋の歌を唄って 』 
『 優しい 恋の歌か 』 懐かしい曲 そっと...Loving you を そっと ではなく
   老練達に 医師達に意志を持って プロを真似て響き渡るような声量で もちろん 
   キーを三つ上げ 気を入れて唄う。


次回へ続く ・・・