| 〔 鍛高譚 〕が語る本当の話6 ( ガラガラポン ) |
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| 9月初旬 Dotpedと会って約2週間後のことだ。 吾輩( 鍛高譚 )は 例のごとく棚から出て 未だ来ぬ客を待ちながらウトウトして いたら 主人が例になく早出 吾輩がいるのも気にせず 何かしきりに 口ずさんでいる。 |
| ふと眼が覚めて 何を口ずさんでいるのか耳を研ぎ澄まして聞いていると 彼女は余念もなく ケイ・ウンスクの歌をプロなみに極め 振りをつけながら歌い込んでいる。 |
吾輩も この有様を見て 覚えず心踊りし 陶酔するのを禁じ得なかった。
彼女はケイ・ウンスクの歌に 遠く思い出を重ね合わせた結果として まず手初めに吾輩にそれとなく視聴させたのであろうか?
吾輩はすでに十分堪能した。 もう欠伸がしたくてたまらない。
しかし せっかく主人が熱心に歌っているのに 欠伸をしては気の毒だと思って じっと辛棒しておった。
ここで云う 主人と云うのは もちろん 現在 吾輩が居住する処のクラブの女 もといオーナー( 友子)である。
新橋で青春時代に三人が絶叫してからの Dotpedの話は まだ続いている。
〔夏〕が過ぎ〔目〕に紅葉 漱(そう)石(せき)込む 吾輩である。
彼女はケイ・ウンスクの歌に 遠く思い出を重ね合わせた結果として まず手初めに吾輩にそれとなく視聴させたのであろうか?
吾輩はすでに十分堪能した。 もう欠伸がしたくてたまらない。
しかし せっかく主人が熱心に歌っているのに 欠伸をしては気の毒だと思って じっと辛棒しておった。
ここで云う 主人と云うのは もちろん 現在 吾輩が居住する処のクラブの女 もといオーナー( 友子)である。
新橋で青春時代に三人が絶叫してからの Dotpedの話は まだ続いている。
〔夏〕が過ぎ〔目〕に紅葉 漱(そう)石(せき)込む 吾輩である。
| 〔 憐憫 〕 |
( 涙そうそう ) からの続き
三人の目に涙 涙はボロボロ 頬に流れた。
それぞれに それぞれの思いが ・・・・ 涙そうそう。
やがて三人は 新橋駅で別れ 始発電車で それぞれのネグラに帰る。
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新橋のスナックで働くようになった友子は そこでも特に人気があった。
精密機械メーカーの東京駐在員Yとは それからも時々店で一緒になり 他の客より少しだけ
濃い好意密度で微笑で語りかける友子を囲み1年過ぎた。
例年の秋の欧州出張から帰国後 店に行くと ママから友子の突然の結婚話を聞いた時は
酷く驚いたものだ。 それまでは そんな気配も素振りも全くなかったからだ。
相手は 時々店に来ていた客で 六本木にある鮨屋の店長をしていたそうだ。
下町っ子で明るくテキパキと店の仕事をこなし若くて器量ある女であれば すし屋のカミさんと
して見初められるのは頷けた。
それから数ヵ月後 横浜に近い京急線駅の傍に 自分達の寿司店を構えたというので スナックの
ママと女性達それとYと皆で その寿司店にお祝いに駆けつけた。
しかし 新たに歩み始めた生活も 旦那の女遊びが酷く事態は深刻さを増し 幸せな生活は長くは
続かなかったようだと聞いたのは 祝いに行ってから 僅か半年後だ。
若くして2度も離婚を経験した友子の人生は よほど悲惨なものだったに違いない。
それから暫くして 新橋の他の酒場で働いていると聞き そこへは2度ほど行った。
店は広く豪華で大きなカラオケ店であったが ほとんど客もなく まもなく閉鎖してしまった。
友子からの連絡は途絶え それから彼女の影も姿も見なくなり 噂も声も全く聞かなくなった。
影を失った目の前の光景が 音を立てて乱れ去ったようで 夜の新橋を訪れても寒々とした。
何処で一人 涙を流しているのではないかと思うと 体が震えた。
憐憫。 忘れたはずの霧子 ( * ) の思い出が蘇り すぐ消えた。
( * ) 上海の小雪さんに出てくる女性
| 霧子は 上海の小雪さん 第三章シリ-ズ その11から出てくる女性〔 上海の小雪さんのご案内 〕 ← クリックして下さい。 |
| 〔 ガラガラポン! 〕 |
社会人になり早十年 赤い夕陽が半分沈んだ宵の口 久しぶりに学生時代の友人と銀座サッポロ ライオン( ビアホール )で待ち合わせる。 互いの健康と恋?を願い ビールで乾杯 近況を語り合う。 話が弾んで 追加のビールを何杯も 宵から飲んで酔いが回り こりゃヨイヨイと いい気分。 学生気分に戻り ビールのジョッキーも長靴(*) いや長く屈託のない会話で弾む。( * 戦勝を祝うドイツ兵士が長靴でビールを飲んだというのが由来 ) ⇒ プロ歌手みたいに歌が上手で素敵なママがいるクラブに行ってカラオケで歌い もう少し飲もうと 新橋に近い 客が二十人も入れば満席になるほどの ほどよい広さのナイトクラブに案内される。 昔 来たことがあるビルだ。 エレベーターに乗り7階で降りる。 その階には 5件ほどクラブやスナックがある。 『 いらっしゃいませ~ 』 扉を開けると 奥から聞いたことがあるような明るい声が聞こえる。 人懐っこい瞳を輝かせながら 三十路手前に見える女性が迎える。 『 あれーっ 友子でないか!』 『 あらっ Dotpedさん! 』 お互い驚いたのは云うまでもない。 友子が夜の新橋から姿を消して十年 彼女のことは すっかり忘れていた頃だ。 『 本当に暫くね 昔 黙って消えてしまい 本当に ごめんなさいね 』 『 む・か・し そうだな そうだったな~ 』 『 貴方も私も 少し太ったみたいね 』 『 そうだな~ しかし本当に懐かしいね 』 二十歳代の頃は華奢な身体であった彼女に 少し肉がつき 今では精神的にも落ち着いたのか 健康で 色香もついたようだ。 二人の会話を聞き 驚いたのは店を紹介した友人である。 『 何だ 昔からの知り合いだったのか! 』 『 知り合いも何も 私達は昔から深い仲よ ネツ! 』 からかう様な眼で微笑みながら云う。 『 イヤー そんな仲では・・・・ 』 つい顔が赤くなる。 『 アハハハハ・・・Dotpedさん 相変わらずね もう真面目すぎるんだから! 冗談よ 』 『 それにしても 突然 新橋界隈からいなく… 』 言いかけると 『 人生のガラガラポンよ 』 『 人生のガラガラポン? 』 『 ガラガラポン? 』 『 あんまり複雑になってしまった私の人生を一度リセットし ゼロから考え直してみたのよ それが 私の人生のガラガラポン 』 『 なるほど 人生のガラガラポンか 』 『 ところで ママは 』と聞くと 友人はアハハハと笑いながら 彼女がママだよと云う。 その時のDotpedの驚いた顔を思い出すと 我ながら 今でもタンタカタンと笑える! 友子は若く 未だ三十路手前に見えたが 既に三十三になっていた。 笑えないのは その後の話だ。 『 昔 このビルに来たのは思い出したのだけれど 店は確か7階だったと思うけれど・・・・ 』 『 クラブ○○○ですか 』 『 そうそう 確か そんな名前だったな でも見かけなかったような 』 『 この店を買い取る前の名前が そうだったのよ 』 『 買い取る やっぱり そうだったのか・・・・ 』 そこは 霧子が大学時代 赤坂ミカドと掛け持ちでバイトをしていたクラブであった。 この時の話から さかのぼる十数年前 上司の共で顧客接待に来た高級クラブで チイママと話を している時 旅行写真を見せてもらった中に 偶然 霧子が写っていたことから 分かったものだ。 _/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/ 偶然といえば 友子が新橋にいた頃のスナックの美人ママは 年老いた母親の面倒を見る為 山形県酒田市に戻り 現在そこは新しいママ(S)が引き継いでいるが 新しいママは Dotpedが 新橋で通い続けていた もう一つの秘密の小さなスナックのママだった。 実は 彼女と前の美人ママは新橋飲食組合?で゙知り合った 友人でもあったのだ。 Dotpedが 決して これらの話を無理やり繋げているのではないことは 吾輩は良く知っている。 新橋のスナックと 吾輩が居座り続けているクラブは それからのDotpedのプライベートな憩い場 となっていたからだ。 ところで 今はアラフォーになった我がご主人が ケイ・ウンスクの歌を練習していた現在の話に 戻すが もう少し聞いていただけるかな? 次回へ続く・・・
〔 ガラガラポン 〕
Dotpedに なかなか面白い表現だと云うと ガラガラポンには 多数の意見を全て反映できないが とりあえず形にしてみるという意味もあるそうだ。
元々は 丁半ばくちのカップにサイコロを入れ振り回すと 転げてガラガラと音がし そのカップを伏せる操作 (ポン)を指した言葉だそうだ。 更に 同じグループで構成されている人材・会社・物などを再構成する時にも使われるそうだ。
元々は 丁半ばくちのカップにサイコロを入れ振り回すと 転げてガラガラと音がし そのカップを伏せる操作 (ポン)を指した言葉だそうだ。 更に 同じグループで構成されている人材・会社・物などを再構成する時にも使われるそうだ。
( * 戦勝を祝うドイツ兵士が長靴でビールを飲んだというのが由来 ) ⇒
プロ歌手みたいに歌が上手で素敵なママがいるクラブに行ってカラオケで歌い もう少し飲もうと
新橋に近い 客が二十人も入れば満席になるほどの ほどよい広さのナイトクラブに案内される。
昔 来たことがあるビルだ。 エレベーターに乗り7階で降りる。
その階には 5件ほどクラブやスナックがある。
『 いらっしゃいませ~ 』 扉を開けると 奥から聞いたことがあるような明るい声が聞こえる。
人懐っこい瞳を輝かせながら 三十路手前に見える女性が迎える。
『 あれーっ 友子でないか!』
『 あらっ Dotpedさん! 』
お互い驚いたのは云うまでもない。
友子が夜の新橋から姿を消して十年 彼女のことは すっかり忘れていた頃だ。
『 本当に暫くね 昔 黙って消えてしまい 本当に ごめんなさいね 』
『 む・か・し そうだな そうだったな~ 』
『 貴方も私も 少し太ったみたいね 』
『 そうだな~ しかし本当に懐かしいね 』
二十歳代の頃は華奢な身体であった彼女に 少し肉がつき 今では精神的にも落ち着いたのか
健康で 色香もついたようだ。
二人の会話を聞き 驚いたのは店を紹介した友人である。
『 何だ 昔からの知り合いだったのか! 』
『 知り合いも何も 私達は昔から深い仲よ ネツ! 』 からかう様な眼で微笑みながら云う。
『 イヤー そんな仲では・・・・ 』 つい顔が赤くなる。
『 アハハハハ・・・Dotpedさん 相変わらずね もう真面目すぎるんだから! 冗談よ 』
『 それにしても 突然 新橋界隈からいなく… 』 言いかけると
『 人生のガラガラポンよ 』
『 人生のガラガラポン? 』
『 ガラガラポン? 』
『 あんまり複雑になってしまった私の人生を一度リセットし ゼロから考え直してみたのよ
それが 私の人生のガラガラポン 』
『 なるほど 人生のガラガラポンか 』
『 ところで ママは 』と聞くと 友人はアハハハと笑いながら 彼女がママだよと云う。
その時のDotpedの驚いた顔を思い出すと 我ながら 今でもタンタカタンと笑える!
友子は若く 未だ三十路手前に見えたが 既に三十三になっていた。
笑えないのは その後の話だ。
『 昔 このビルに来たのは思い出したのだけれど 店は確か7階だったと思うけれど・・・・ 』
『 クラブ○○○ですか 』
『 そうそう 確か そんな名前だったな でも見かけなかったような 』
『 この店を買い取る前の名前が そうだったのよ 』
『 買い取る やっぱり そうだったのか・・・・ 』
そこは 霧子が大学時代 赤坂ミカドと掛け持ちでバイトをしていたクラブであった。
この時の話から さかのぼる十数年前 上司の共で顧客接待に来た高級クラブで チイママと話を
している時 旅行写真を見せてもらった中に 偶然 霧子が写っていたことから 分かったものだ。
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偶然といえば 友子が新橋にいた頃のスナックの美人ママは 年老いた母親の面倒を見る為
山形県酒田市に戻り 現在そこは新しいママ(S)が引き継いでいるが 新しいママは Dotpedが
新橋で通い続けていた もう一つの秘密の小さなスナックのママだった。
実は 彼女と前の美人ママは新橋飲食組合?で゙知り合った 友人でもあったのだ。
Dotpedが 決して これらの話を無理やり繋げているのではないことは 吾輩は良く知っている。
新橋のスナックと 吾輩が居座り続けているクラブは それからのDotpedのプライベートな憩い場
となっていたからだ。
ところで 今はアラフォーになった我がご主人が ケイ・ウンスクの歌を練習していた現在の話に
戻すが もう少し聞いていただけるかな?
次回へ続く・・・