| 〔 鍛高譚 〕が語る本当の話 2( 時代遅れの酒場 ) |
| 我侭で思い出したから ちょっと吾輩の住まいのママが この吾輩で失敗した話をしよう。 元来ママは 何と言って人に自慢出来る事もないが 何でも若い頃から大変苦労が絶えなかったそうである。 |
ママは浅草の小さな問屋営む店の娘で 小さい頃から何の苦労もなく 伸び伸びと育っていた。 ある日父親が交通事故で亡くなり 続けて母親も病気で倒れる。 店が傾き始めると そこで働いていた番頭と二十歳で結婚する。 父親の後を追うかのように 母親が亡くなると そこから不幸が始まる。 今で言う夫のDVや度重なる不幸から絶えられなく 何も持たずに家を飛び出し そのまま家を乗っ取られたそうだ。 
新橋付近をフラフラと歩き 飛び込んだ〔時代遅れの酒場〕のような居酒屋で 人の生き方に 大変厳しい女将に拾われてから その後は その厳しい躾に 今度も当てもなく店を飛び出す。
帰るところもなく店に戻り 戻っては飛び出すことを 何度も何度も 繰り返していたそうである。
そんなある日 Dがママと遭遇したそうであるが その話はDに聞くとして前回の続きを話そうではないか!

新橋付近をフラフラと歩き 飛び込んだ〔時代遅れの酒場〕のような居酒屋で 人の生き方に 大変厳しい女将に拾われてから その後は その厳しい躾に 今度も当てもなく店を飛び出す。
帰るところもなく店に戻り 戻っては飛び出すことを 何度も何度も 繰り返していたそうである。
そんなある日 Dがママと遭遇したそうであるが その話はDに聞くとして前回の続きを話そうではないか!
( もう一度遭いたい )からの続き・・・・
この後 意外な展開になるのだが まだ吾輩を飲み始めた Dには分かるはずがない!
_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/
C 『 君達の話の 記者クラブや週間朝日(**)の話が本当だとすると それは大問題だな! 』
D 『 あれっ 聞いていたんですか? 』
C 『 聞いていたも何も 君達が大きな声で話すから 隣に聞こえるではないか! 』
Dは 興奮していたわけでもないが カラオケの歌声にかき消されながら 大きな声で話していた。
それにしても Cは他の人生の先輩達とは違い眼光鋭く とても普通の老人とは思えない雰囲気を
漂わせている。
D 『 そんな怪訝そうな顔をするなよ 』
C 『 いえ怪訝そうだなんて! 』
ママ『 Dさん心配しなくていいんですよ この方は貴方もご存知の某会社の元常務さんよ 』
D 『 あぁそうなんですか それは奇遇ですね 私も昔 その会社の担当をしていましたから
よく知っていますよ 』
ママ『 この方はね 我侭が過ぎて もう少しで専務になる時に 追い出されてしまったのよ 』
C 『 アハハハ~ ママも口が悪いね 追い出されたのではなく ワシから出て行ったのだよ 』
ママ『 結果として同じことよ! 』 何故か少しムキになって云う。
そう云えば 以前そんな話をDから聞いたことがある。
何でも あれは伊豆半島の川奈ホテルで会議があった時だそうだ。
海外のサプライヤーと顧客である元卸の社長達が一同に集まり開かれた会議後 晩餐会が
開催されている最中 翌日のメインイベントのゴルフコンペをもキャンセルし帰ってしまった
役員がいたそうだ。 何でも翌日に緊急役員会議があると云う理由だと聞いていた。
D 『 もし間違っていたら お許しいただきたいのですが・・・ 』
C 『 何だね! 』
D 『 昭和○△年頃 川奈ホテルのゴルフコンペに参加せず急遽戻り 翌日の重役会議で
社長と方針の違いから 正論で真っ向から対立し 翌日辞表を叩きつけ留意も断り
そのまま退社してしまったと言う豪傑は 貴方ではないでしょうか? 』
C 『 良く知っているね 確かにワシだよ! 』
ママ『 Cさんは その後独立し○○会社を設立したのよ 隣の方達は その時に参加した
元メンバーさん達なのよ 』
D 『 そうなんですか! いやぁ~ 驚きましたね 』
C 『 君は あの川奈会議の時 あの会社の担当だったのか! 』
C氏は少し自分を落ち着かせようと 手を宙に動かし始める。
まるで手で煙を払うような仕草だ。
C 『 どうも店でタバコを吸えなくなってから 落ち着かないな 』
ママ『 すみませんね どこも禁煙になってしまって ところでDさん Cさんも貴方と同じくらい
昔からの知り合いなのよ 』
D 『 え~そうなんですか 』
C 『 ワッハハッハ~ どうも君とは不思議な縁がありそうだな! 』
人間というものは不思議なものを吸うものだな。 しかし店内も禁煙になり 煙が目に沁みなく
いいではないか!もっとも吾輩は水と交じり合っているので 煙が沁みることはないがと心に
しみじみと思うのだが・・・ いかんDと付き合ってから駄洒落癖が染み込んでしまった。
吾輩は 決して話を煙に巻いているのではないぞ!
それにしても世界は広く飲み物も色々あるが それを飲む人間という動物の世間は狭いもんだな。
以前は 吾輩を余り飲んでいなかったDは 最近ウイスキーより好んで吾輩を飲むようになった。
理由は分からないが 親しく過去を語ってくれるだけでも嬉しいものでだ。 さぁ~てそろそろ
ママとの出遭い話を聞こうではないか!
| ** 〔 主張 〕と〔 真実 〕 ← クリックして下さい。 |
Dは ママが若い頃に偶然に出遭った時の話を始めた。 ある熱い夏の夕暮れ 営業回りから帰宅途中 新橋仲通りを歩いている時 突然雨が降り始め 小さなビルの陰で雨宿りをしていた。 ビル入り口の横に 上階への狭い階段がある。 そこから若かりし頃のママが 店の看板に灯りを 付けるため階段を下りてきた。 『 凄い雨ですねぇ 』 『 暫く止みそうにないな~ 』 『 そうねぇ もしよろしかったら まだ開店前ですけれど お店に入りませんか? 』 『 いいんですか? 』 『 どうぞ どうぞ 』 濡れた傘を手に取るとパッパッと雨を切り その傘をクルクル回しながら 楽しそうに鼻歌交じりで 軽快に階段を上っていく。 店に入ると 彼女はテキパキと開店準備に取り掛かる。 『 まだ準備中なので 手作りの お通しですが これを食べていてくださいね 』 『 いや~構わないでいいよ 』 『 飲み物は 暑いので やっぱりビールよね 』 そう云うと奥へ引っ込み ビールを持ってくると ポン!と景気良く栓を抜きグラスに注ぐ。 シュワーッと泡が この泡の苦味が大切だ 。 その後は手早く カウンターやテーブルを拭き 手際よく準備を仕上げていく。 その手捌きの良さや可愛い仕草に ビールグラスを口につけたまま つい見とれていた。 彼女は こちらを見て微笑みながら 女将は いつも7時過ぎないと来ないと云う。 名前を聞くと 仲良し友達の 〔 友子 〕 だと云う。 もちろん仮名だ。 『 友ちゃんか~ 』 『 はい 友ちゃんで~す よろしくね (◕‿◕✿ฺ 』 次回へ続く・・・・・
| 以下は〔 湯水でタンタカタ~ン 〕の続きです。 |
| 〔 鍛高譚〕と〔ワインの話 〕2007年7月掲載の記事。 |
あの時、妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一 形をもって装飾されるべきはずの瓶が つるつる してまるでビール瓶だ。
その後 ウイスキーやお酒にもだいぶ逢ったが こんな片輪には一度も出会わした事がない。のみならず 瓶の中の色があまりに赤いときている。
そうして その瓶の頭からポンとコルク栓を抜く。どうも気障っぽくて実に弱った。これが人間の飲むワインと いうものである事が ようやくこの頃知った。
〔夏〕が近づき〔目〕に緑葉、漱(そう)石(せき)込む 吾輩である。
その後 ウイスキーやお酒にもだいぶ逢ったが こんな片輪には一度も出会わした事がない。のみならず 瓶の中の色があまりに赤いときている。
そうして その瓶の頭からポンとコルク栓を抜く。どうも気障っぽくて実に弱った。これが人間の飲むワインと いうものである事が ようやくこの頃知った。
〔夏〕が近づき〔目〕に緑葉、漱(そう)石(せき)込む 吾輩である。
我輩をグラスで何杯も飲む奴。相変わらずビールばかりを飲み続けている奴。 ウーロン茶などと いう味気も ない薬のような物を飲むステキな女性達もいる。 Dotpedは芸子ではなく【下戸】 だと言う。 その中の一人が立ち上がり 我輩の故郷の小鳥が囀っているのかと想うほどの高くて美しい声で 歌っていたのは忘れられない。 Dotpedが教えてくれた。ソプラノと言うそうだ。 我輩の仲間を どんどんグラスに注いでいる〔あの粋な女性〕は? 何でも仲間は〔セレブ〕と 呼ぶそうだ。 別名〔姉御〕とも言うのだとDotpedが小さくグラスに囁いていた。 文字を書くように滑らかに歌うあの彼女は誰だと聞くと 書道の先生だという。 我輩のグラスの中 から見聞きする能力もまんざらではない。 高校時代 美術部にいた仲間は大手広告会社○通で活躍 彼女は某美大の教授。 歯科医になった 奴は若くして亡くなったそうだ。 ところでDotpedよ いつも貴殿のブログに寄稿してくれるIT企業社長の姿が見えないではないか! 今日は多忙でこれないのだと! 折角 我輩を自己紹介しようと思っていたのに それは本当に 残念だ。 何 〔ワインの話〕寄稿を預かっているだと。 何でそれを早く言わぬのだ! ☆☆☆ 以下一部省略 ☆☆☆ 【下戸】古くから日本では お酒を飲めない人を「下戸」 特にお酒をよく飲む人のことを「上戸 (じょうご)」と呼ぶ。 婚礼時の酒の量が 上戸は八瓶 下戸は二瓶であったことから・・・ 中国では「大戸」や「小戸」。 下戸には 安倍晋三・舘ひろし・江夏豊・高倉健が有名。 女性では浅野ゆう子・青木さやか・井上和香等々。